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祖母から教わった、たった1つのこと

子供の頃、祖母といえば口うるさい人という印象が強かった。数年前に亡くなってしまったが、今思えばおもちゃを買ってくれたり、よく遊びに連れて行ってくれたりと、とても良い祖母だったように思う。だが子供の頃だ、祖母の小言に対する「嫌だなあ」という思い出の方が強く残ってしまった。

敬老の日、ふとそんな祖母に思いを馳せてみた。

祖母に言われた小言の中で、1つだけとても印象に残っていて今でも実践していることがある。

それは、トイレを綺麗にすること。

トイレの神様!なんて高尚な話では全然なかったが「自分がトイレを使った後は次の人が不快な思いをしないように汚れを落としてから出るんだよ」という至極当然とも言える小言だった。

最初は、面倒だなあ、なんて思っていた気がするのだがいつのまにか当たり前のことになった。むしろ、トイレ掃除が好きになったぐらいだ。それ以降、学校の「素手でトイレを洗おう!」なんてイベントに参加してみたり、昼休みを全部使って学校の掃除に没頭してみたり、今思えば変わった少年だったかもしれない。

このトイレを綺麗にする、という習慣。正直なところ何か意味があったかは分からない。今の自分に身になっているのか、自分に良い影響を与えてくれたのか?あまり実感はない。

とはいえ、この習慣を身につけさせてくれたことについて、祖母にとても感謝している。

汚いものを綺麗にする、それがトイレであれ、自分の家であれ、道路であれ、人の心であれ、臆さずに手を突っ込む、そんな気概をもしかしたら学べたのかもしれない。誰もが気持ちよく生きれる世界、なんてクソ真面目に考えるようになってしまったのもこの習慣のせいなのかもしれない。

正直なところ、祖母から教わったと言えるのはこれだけだ。もっとたくさんあったはずだが、忘れてしまった。

しかし、人一人の生き方を良い意味で変えることができたのだとしたら、それが1つでも上出来ではないか。

私も、自分の子供や孫に1つでも大切なことを教えれると良いなと思う。また、1つでも良いものを残していければとそう思う。

そういえば、子供が生まれた今になって祖母にはさらに感謝せねばと思う。おしっこであれ、ウンチであれ、鼻水であれ、ゲロであれ、なんでも来い!という気分でいられるのは祖母のおかげかもしれない。

この記事を書いた人 二郎重範 口下手でほとんど人と話さなかった少年時代を過ごし、社会人での経験や結婚を通して人の繋がりの大切さを知る。ベンチャーや大手企業をわたり、ある時、良いチームとの出会いとそのチームが崩壊するまでを経験。その時から人の繋がりについて真剣に考えるようになる。一児の父。 二郎重範の記事をもっと読む>>