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人事評価制度とモチベーションその2~センセイとしての評価~
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人事評価制度とモチベーションその2~センセイとしての評価~

日本の教師が、世界一多忙かつ世界一自己評価が低いことについて、前回は私見を述べてみたが、今回はさらに日本の教師を取り巻く評価について取り上げてみたいと思う。

教師に対する世間の目は、日本は特に厳しい

世界34か国と地域の中学校で働く教師の調査をしたOECDのシュライヒャー教育局長は、日本の教師の自己評価の低さの背景について、「日本における、教師に対する社会的な要求の高さ」を挙げている。
例えば、世界的に見てもPISA(国際学力調査)の結果が高い国は、教師に対する社会的評価が高いという傾向がある一方、なぜか日本にだけはその傾向は当てはまらないという。これは、旧来から日本にある「教師は聖職であるべき論」が根強く、それからはみ出た教師は侮蔑対象となり、昨今のメディアやSNSの普及によっておそろしくスピーディーに拡散されるようになったことも、教師の全体イメージ低下の一因ではないだろうか。そこでの報道のされ方を見ていると、なんともおぞましく教師そのものを「ひとくくり」にして論じられてしまうのは悲しいものがある。後で聞くと、事実と全く違う報道がされていることも多く、教師という職業がいかに誤解され、ひとくくりにされがちなのかを思い知らされる。

とある国立校での話に逸れてしまうが、授業参観日に出揃う保護者が教師より遥かに高学歴だそうで、見られる側の教師が「保護者の視線が痛い」と言っていたことが印象的だ。とはいえ筆者個人が思うに、指導力があり子どもに慕われる教師は、学歴に関わらず保護者は認めてくれるものなので、過剰に保護者に対し委縮することもないとは思うものだが、読者の皆さんはどう思われるだろうか。

センセイを本当に正しく評価できるのは誰か?

こうして、教師という職業は、人事評価を一つとっても、また社会から見てもなかなか評価されにくいものかもしれない。それにやるせなさを感じ、自信を無くして辞めてしまう教師も少なくはない。でも、本来の姿に立ち戻るならば、教師が本当に一番評価してほしいのは、目の前にいる子どもたちではないだろうか。「今日の授業、おもしろかったよー」「今日はセンセイ完全にすべっていたねー」こうした子どもたちとのやりとりが、教師には一番良くも悪くも応えるし、励みとなる。子どもたちがイキイキと学ぶ姿を見た瞬間、これこそが最大最高の評価になるのだ。うわべだけの謙虚さからは、決してモチベーションなど生まれないが、日々接する子どもたちとのやりとりが、教師の励みになっていることは間違いない。

この記事を書いた人 おおつかけいこ 教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰 おおつかけいこの記事をもっと読む>>