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子どもに公共マナーを理解させるコツ②
家族 家族 2017.12.31

子どもに公共マナーを理解させるコツ②

小学校受験や学区の就学時健診も終わり、そろそろ来春の小学校入学に備えて身につけさせていきたいのが「子どもの公共マナー」。
マナーは、子どもの先天的な性格や才能とは関係なく、誰もが産まれてから身につけていくものです。そのため、小さなうちから「こういう場面ではどうすればいいのか」を教えてもらわずにできる子どもはいないのです。
勉強やスポーツは小学校に入ってから始めても十分ですが、マナーについては小さなうちから身につけておくことで、スムーズな人間関係や集団生活を送れるようになります。
そこで、今回はマナー習得の土台にもなる「人の話を聞く」ことができるようになるコツについて取り上げていきたいと思います。

人の話を聞くことは大事なマナー

小学校に入学すると、子どもは「人の話を聞く」機会が一気に増えます。
例えば、担任の先生から伝えられる「その日の予定」や「明日の予定」、全校朝会や行事などでは、校長先生はじめ様々な先生のお話を聞くことにもなります。
人の話を聞くことは、目の前の人に「きちんと向き合っています」という意思表示。
相手への敬意でありマナーでもありますが、新1年生はまだみんなが不慣れな中、聞き取る内容が多い時もあり、特に入学後の半年間は子ども達も大変な思いをすることでしょう。

人の話を聞く力をつけるコツ

「うちの子、人の話を全然聞いてこなくて困る」「きちんと聞いてないから、一人だけいつもワンテンポ遅れて活動している」といったご心配をお持ちのご家庭でも、普段の生活の中でちょっとずつ取り入れることで、「聞く力」を伸ばすことができます。

①短いお話を聞かせて質問する
話し手に注目できるようになるための練習として、予め「今から話すことをよく聞いてね。話し終わったら、後で聞くからね」と子どもにも伝えておき、1~2分程度の短い時間のお話を子どもに集中して聞かせます。(内容は何でもOK)
話し終わったら、子どもに内容を聞いてみます。

②ゲーム感覚で楽しくやる
①をやる時のポイントとして、親子の会話を楽しみながら、「ゲーム感覚」で行うのがおススメです。くれぐれも「ちゃんと聞かないとダメよ!」「全然聞いてないじゃない」などと叱責しないようにしましょう。すぐに答えられるような時は、質問の難易度を上げることでゲーム性も増します。

③言葉の「前置き」で引きつける
家族が話す時に、「今、お父さんが話すよ」「今から週末の予定について話してもいいかな?」など、注意を払うための前置きの言葉がけを意識的に行うことで、子どもも「聞かなきゃ!」と話し手へ注意の意識を向けやすくなります。

④叱責ではなく、気づきを促す言葉がけ
子どもが話を聞けていない時は「聞きなさい」ではなく「上手に聞いている子どこかな?」といった言葉がけが有効です。マナーは叱られてからやるではなく、子ども自身に気づかせ、自分から行動できるように促すことが最も大切なのです。

子どもがしっかりと人の話を聞けた時は、「ちゃんと最後まで聞けたね」「途中で注意が逸れずに偉かったね」「ママの顔をちゃんと見ながら聞いてくれて、ありがとう」など、具体的に褒めましょう。
褒められることでさらにマナー上手なお子さんになり、自信や自尊心も育っていきます。

この記事を書いた人 おおつかけいこ 教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰 おおつかけいこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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