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おや銀行は存在する?~未就学児のお年玉問題~
家族 家族 2017.12.17

おや銀行は存在する?~未就学児のお年玉問題~

お正月とは、子どもにとって待ちに待った「お年玉がもらえる季節」。
昨年、筆者の子ども(当時未就学児)もついに銀行口座を開設し、お年玉を預けに行きました。
お金を預けるという意識を小さいうちからもってもらいたかったので、本人の社会勉強を兼ねて銀行の窓口まで一緒に書類を提出に行ったのが功を奏したのか、その後も「銀行に預けたお金は、どうなったかなぁ」と聞いてくるので、意識づけには一応成功したと言えるでしょう。
さて、皆さんのお子さまは親戚や祖父母からお年玉をもらった後、どうしていますか?
実は未就学児をもつ家庭の約8割以上が、「親がほぼ全額預かっている」という調査結果が出ているそうです。

“おや銀行”へ預けたお年玉のゆくえ

親戚が多い場合、小さな子供であってもお年玉は結構まとまった額になりますね。
小さいうちは、大きな額のお年玉をそのまま子どもに委ねるのは難しいもの。
子ども名義の口座を作って預金するケースや、ママが文字通り誠実な“おや銀行”として預かるケースなど色々ありますが、なかには、「〇〇ちゃんが大きくなったら渡すから、それまで預かっておくね」と言われるままに親にお年玉を預けて、その後返ってこなかったというケースもあります。
この通称“おや銀行”への預け入れは、意外にもほとんどの子どもが覚えているものです。
そしてイマドキの子どもたちは、5、6歳にもなるとしっかりと自我が芽生えるため、親が(小さいからまだお金なんて、よくわかってないわよね)などとタカをくくると、子どもの信頼を失うことにもなりかねません。
そのため預かるにしても、どこに、どのように預けているのかきちんと説明した方が良いのです。

こんなNGフレーズで預かってる?

「お年玉、銀行に預けておくわね」
例年このように伝えて、実は口座開設もしなかった場合、将来その事実を子どもが知ったら、子どもは激怒するかもしれません。
子どもが物心つき、ある日「お年玉を預けていた銀行、何銀行?通帳見たい」などと聞かれた際、親として答えに窮することがないようにしたいものですね。
さらには、「あなたのもらったお年玉のお返しに、うちもたくさんお年玉をあげる予定だから」といって、子どものお年玉を流用するのも控えたいものです。

たしかに、親にとってお正月のお年玉は一大出費ではあります。
でも、そんなこと子どもには何の関係もないのです。だって、子どもたちは冬休みで、お正月気分を満喫し、ウキウキしているのですから!
やっぱりお年玉は子どものもの。
そのためにも、もしお年玉を預かるなら“信用度トリプルAのおや銀行”でありたいものです。

この記事を書いた人 おおつかけいこ 教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰 おおつかけいこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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