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ママもひと休みしよう
家族 家族 2017.10.17

ママもひと休みしよう

幼い子どもを抱えるママは、一日中休みなくフル稼働です。家事を進めたくても、子どもが泣いて中断。よし、泣き止んだ今のうちと思って家事に戻ったら今度は「ママ、見て!」「のど渇いた」とやってくる。夕方になると、「もう、こんな時間。あれもこれもしてないのに……」と焦りイライラしてくる。

私は、5歳と1歳の子どもがいます。今まさに、絶賛フル稼働中。上の子が幼稚園に行っている間に家事をやりきろうと予定していますが、下の子のペースに合わせていると半分も進みません。下の子の成長をじっくり楽しむことはできますが、家事が思うように進まないとイライラします。家事優先で進めると家事ははかどり気分スッキリですが、下の子を構ってあげられなかった後悔も生まれます。家事と育児、バランスよくできればベストですが、その日の体調や予定などもあり、思い通りにはいかないものです。

えっ?つまらない悩みだって?

そう思う人もいるでしょう。ただ、日本には私と同じようなママが想像以上にたくさんいるのです。はじめはちょっとしたイライラ。そこから育児ブルー、子育てブルーに発展し、ひどくなると、ネグレクトや育児放棄、虐待につながる深刻な問題になっています。

森三中の村上知子さんがある新聞のインタビューで「家事は一人で頑張らなくてもいい。それに自分が気付いたら、心に余裕が生まれました。」とおっしっていました。村上さんが病気で寝込んだことがきっかけで、旦那さんも意外と家事が出来ることが分かったとのこと。以来、お互いやれることをやるようにしているそうです。

実は、長女が生まれて3ヶ月経った頃、私はプチ家出をしました。夜も3時間ごとに赤ちゃんに起こされ授乳やゲップをさせる日々。隣りでは、子どもの泣き声にも全く気がつかずに気持ち良さそうに熟睡する旦那。

『良いママ、良い妻であるために家事も育児も頑張らなきゃ!』そういう思いに縛られ、頑張っていましたが、ある時“プツン”と気持ちが切れてしまったのです。

『こんなに頑張っているのに。もう疲れた。パパは何も分かってくれない。』

涙が出てきました。そして、夜中の授乳が終わったあとで子どもを寝かせ、家を出ました。

まだ夜明け前の街をうろうろ歩きました。人がいない静かな時間。一人で身軽に、気ままにいられる時間。久しぶりに自由を感じました。

一時間ほど歩き、気分も落ち着いてきました。ふいに「私はママ。私がいなくちゃ、子どもが生きていけない。帰ろう。」と……。

家に帰ると、私がいなくなったことに気がついたパパが心配して待っていました。自分の気持ちを話し、それから夜中の授乳後のゲップをパパがやってくれることになりました。それだけで気持ちが楽になりました。

家事や育児は毎日毎日休みなくあり続ける“仕事”です。それにお給料だってありません。特に育児は、自分というよりママという存在でいなければならず窮屈に感じることもあります。

村上さんや私が感じていた、一人で頑張って窮屈になる状況から脱するのが『ひと休み』です。『ひと休み』することに罪悪感をもつ必要はありません。毎日ほんの少し、5分でも10分でも隙間時間を見つけて、お茶を味わって飲んだり、本を読んだり、音楽を聴いたり、一人の時間を楽しむことでリフレッシュしましょう。リフレッシュすることで、心が休まり余裕が生まれ、このあとも頑張ろうという気持ちになるのです。

家事や子育てから解放されて、半日、いや数時間、自由にできるひとりの時間をもらえるだけでもママはうれしいですよね。今週末は子どもをパパにお願いして、リフレッシュタイムをプレゼントしてもらうのはいかがでしょう。家族みんなが笑顔でいられるように、ママが笑顔になるのは大事なことです。『ひと休み』しましょう!

この記事を書いた人 まちださやこ 大手教育出版社出身の編集者@株式会社子育て研究所、保育士の資格をもつライター。2児の母。 まちださやこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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