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学童施設と地域とのかかわり
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学童施設と地域とのかかわり

小学校に入学した子どもが、放課後楽しく学童に通っている姿を見ていて、入れて良かったと実感している。

「今日は将棋をやってきたよ。とても強い子と対戦したよ。」

「今日は校庭でミンミンゼミを捕まえて嬉しかった。」

帰りの会で司会をしたこと、おやつを協力して配り合ったこと、仲間とルールを守ってゲームで遊んだこと等々、日々教えてくれる会話の中に、子どもが遊びや活動を通して、自主性や社会性、そして創造性を培っている様子が伺える。

改めて、学童は放課後保育の場のみならず、成長の場でもあることを認識させられる。

学童とは?

学童は、働く親達にとって「子どもが、放課後に安心して過ごせる場所」として欠かせないものである。また子どもにとっても、「家庭、学校以外に過ごせる“第3の場所”」として機能している。

そもそも学童とは何かというと、児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、「保護者が労働等により昼間家庭にいない都内小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業」である。

厚生労働省の所管だが、一定の基準を踏まえ、各区市町村が条例によって運営している。また、ここ数年前からは民間企業の参入によって独自のサービスを有したクラブも都内では人気が高い。

地域とのかかわりの中で

学童は地域にありながらも、実はなかなか地域とかかわりが十分に持てているとは言えない。理由としては、学童を利用する家庭が「働く親」に限定されることで、地域全体の公益性にすぐに結びつかないことが挙げられる。

しかし、学童で過ごす子ども達は、やがて将来その地域の担い手になり得る存在でもある。

地域に住む人々が、自分たちの住む街にどんな子ども達がいるのかを知り、また子ども達も地域にどんな人がいるのか知ることで、地域のかかわりの第一歩になるのではないだろうか。

そこで、例えば地域の中学生や高校生、または大学のボランティアサークル等の学生達に来てもらい、子ども達と遊ぶ時間を作ることや、またその活動自体を生徒会や授業の一環として組み入れることも可能ではないかと思う。

また、2025年に迎える「人口の5人に1人が75歳以上」の超高齢化社会において、子ども達が老人施設を訪問する機会を通じて、地域のお年寄りを敬う気持ちを育むことにもなるかもしれない。お年寄りにとっても、孫が遠方でなかなか会いに来られない場合もある中で、地域の子ども達の交流が良い刺激にもなり得るのである。

このように、学童は活動を通して様々な世代に働きかけることが可能になる。

世代を越えた交流を通じて、子ども達の成長と地域の発展が共に進むことで、「共に育ち合い」の可能な社会が実現するかもしれない。

この記事を書いた人 おおつかけいこ 教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰 おおつかけいこの記事をもっと読む>>