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社内で失敗を褒めたたえる意味
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社内で失敗を褒めたたえる意味

社内で失敗を褒めたたえる意味

先日、営業職をしている友人から、某都道府県の中で営業成績ナンバーワンになり、「社内表彰されちゃった!」というメールが届いた。
とっても負けず嫌いな彼女なので、きっと見えない努力をうーんとたくさんしたのだと思う。今回、それに見合う結果が出た彼女には、私の持ちうる限りの言葉で祝福を伝えた。今度会うときは、営業の極意をコッソリ教えてもらいたいくらいである。

会社には、どんな組織にも彼女のように社内で常に手柄を立てて目立つ存在もいれば、そうではない人も必ず存在する。
従来であれば、褒められ評価されるのはやっぱり「仕事がデキる人」が多いが、面白いことに最近はそれだけではない流れが起きているという。
というのも、近年では優秀で成績のいい社員を表彰するだけではなく、組織のエンパワーメントを高めるための試みとして、失敗を表彰する企業もあるというので興味を引かれた。

「失敗すれど、挑戦こそすばらしい」

例えば、ある会社が社内に設けた「失敗賞」のスケールがことさら大きいのは、某社員が大きな失敗をして、その会社の1年分の利益の額と同じくらいの大損失を出してしまうという事態が起こった後のことだった。

こんな大きい損失を出した場合、減給か降格か異動などのペナルティは仕方ないと誰しも思うはず。でもその会社は違っていた。なんとその社員を「失敗賞」で表彰したというのだ。

その表彰時の社長がさすがだと思うのは、社員の失敗を「会社として“大いに学べた”」と言ったことで、そして某社員の失敗を恐れず勝負に出た勇気を、全社員の前で称えたことだ。
その社長は、「無難に、無難に」という社内ムードを打ち消し、一人一人に対して“もっともっと失敗を恐れないで挑戦してほしい”というメッセージを伝えたかったのだと思う。この表彰に、これまで営業成績レースや社内表彰とは全く縁のなかった社員だって、きっと心動かされたに違いない。

「自分が表彰されるなんて思ってもみなかった」

また、こんなこうしたユニークな表彰もある。
「朝一番に出社したで賞」「みんなをなごませたで賞」「整理整頓が上手で賞」等々。これまでの成果に応じた表彰だけでなく、社員の普段目立たないけれど持っている良さを「きちんと見て」光を当ててあげることで、職場全体の活気や一体感を生み出しているのだそうだ。

こうした社内表彰によって、それまでは会社で自分の存在意義についてイマイチ見いだせないモヤモヤを抱いた社員も、「まさか自分が表彰されるなんて」と驚きながらも、「自分が必要とされていることがわかって嬉しかった」と言い、仕事へのモチベーションがグンと上がってくるという。

実績がもちろん大事なことには変わりないと前置きしつつも、これからの時代、会社側は社員をより多面的に見て評価する流れになってきているんだな、ということを感じるエピソードだった。
やっぱり、会社も「社員」あってこそだから。

この記事を書いた人 おおつかけいこ 教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰 おおつかけいこの記事をもっと読む>>