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Facebookよオラの「コミュニティづくり」に力を分けてくれ!
コミュニティ コミュニティ 2018.02.20

Facebookよオラの「コミュニティづくり」に力を分けてくれ!

2018年に入って、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは「パブリックコンテンツ(企業やメディアの投稿)が家族や友人の投稿を上回っていることで、ニュースフィード上のバランスが、フェイスブックが成しうる最も重要なことから転換してしまった」とし、今後は「ニュースフィードに家族や友人からの投稿を多く表示するようにする」と発表した。

これにより結果としてFacebookの株価は大きく下落してしまった。しかし「正しいことをすれば、ユーザーのコミュニティーと当社のビジネスに、長期的には良い影響があると信じる」という考えが揺らぐことはなさそうだ。

また2017年はフェイクニュースや大統領選の問題でFacebookに多くの課題が浮き彫りになったため、マーク・ザッカーバーグは恒例の今年の抱負を「Facebookの改善」とした。今までの抱負は「毎日ネクタイをつける」とか「中国語を勉強する」とか個人的なものが多かったようなので、2018年は並々ならぬ本気度が感じられる。

彼は自身のFacebookページに「この世界は不安であり、分断されているように感じる。Facebookにはたくさんやるべきことがあり、それはコミュニティを虐待や憎悪から守り、国家による干渉を防ぎ、Facebook上で過ごす時間が良い時間となるようにしたい」と投稿したそうだ。

2017年6月「Facebookのミッション変更」を振り返ると

そもそもFacebookが新しいミッションを発表してから半年以上経つ。以前のミッション「もっとオープンで繋がりのある世界をつくる」から、新ミッション「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する(give people the power to build community and bring the world closer together)」を掲げて大きく舵をきったことについて、曲がりなりにもささやかなコミュニティを管理している人間としては、引き続きその変化に期待をふくらませている。

このミッション変更はマーク・ザッカーバーグのある気付きに根差しているようだ。彼は、世界に自由に繋がれるツールを提供できれば世界は自然によくなっていくと考えていたが、依然として分断されている社会の現状を真摯に受け止めて、単に繋げるだけでなく、繋がりを強めるための努力が必要だと確信したという。

また社会におけるオフライン/オンラインのコミュニティの重要性を説き、Facebookユーザーの約半数に当たる10億人が何らかの有意義なグループに帰属することを目指すと語った。そして、このミッションを遂行するためには、ユーザーのなかでも特にコミュニティリーダーの協力が必要だと加えたそうだ。

facebook「newsroom」より

コミュニティの敵は「孤独」と「不信」

コミュニティやその良し悪しを定義することは非常に難しいけれども、個人的には、産まれてから死ぬまで人間につきまとう「孤独」と「不信」に対し、戦い続けているか否かのみを基準にコミュニティを判別している。コミュニティリーダーとは、たとえ裸一貫でもその「孤独」と「不信」という敵にとことん取っ組み合える人間の事だと考えている。その土俵の円こそリーダーたちが形成できるコミュニティの大きさなのだと思う。Facebookよ、コミュニティづくりに苦戦する幕下リーダーの取り組みに際し、どうかウワテだけでも取らせてほしい。

この記事を書いた人 関口オーギョウチ 埼玉在住。サブカルやマイノリティがつくるコミュニティに関心あり。矯めつ眇めつそこに宿る魂に触れたいなと思ってます。 関口オーギョウチの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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