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【連載】奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part15~二人目誕生~
家族 家族 2017.09.13

【連載】奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part15~二人目誕生~

受精卵を子宮に移植

いよいよ奇跡的に育った1個の受精卵を身体に戻す日がきました。移植の方法は採卵と似ていました。麻酔はしませんが、手術台に登り移植を行うのです。「とても良い場所に移植できましたよ」と医師に言われましたが、モニターを見ただけでは素人の私には分かりません。「絶対成長して生まれてきてね!!」と心の中で祈ることしかできませんでした。
また、この移植を最後に、1年半もの間お世話になった先生が転院することになりましたた。そのことも「何とか成功させたい」と強く思う要因となりました。

長い注射針に怖くなる

今までホルモン剤は自宅投与していましたが、これからは無事に受精卵が体内で育つように別のホルモン剤を投与しなければなりません。自己注射をレクチャー受けていると、前回の注射とは違い長い注射針が目の前にあります。さすがに私は怖くなり、確実性をとって毎日通院してホルモン剤を投与してもらうことにしました。
仕事をしながらの通院は、スケジュール調整が大変でしたが、「これが最後だから」と自分に言い聞かせて乗り越えました。

出産病院へ転院~出産

無事に妊娠12週になり、出産病院に転院(不妊治療の病院では出産できないため転院が必要なのです)。長女を妊娠していた時とは違い、幼稚園の送り迎えがあるため、臨月になっても自転車や車に乗ったりと安静とは皆無の妊婦生活でした。
妊娠後期になると高血圧や尿たんぱくなど色々と問題も出てきました。妊娠に耐えられない身体になってきたのかなと、3人目の希望はないと感じました。

出産は前回同様、破水から始まりました。破水から12時間経ったころ、ゆっくり陣痛が始まりました。夜中の出産でしたが、旦那さんと長女が汗を拭いたり飲み物を差し出してくれたりと応援してくれました。怖がるかなと思っていましたが、長女が冷静に力強く声をかけてくれることに驚きました。

そして無事、待望の次女誕生!長女はしばらく大泣きし、私の隣から離れませんでした。きっと、内心とても緊張していたのでしょう。4歳ながらにも頑張ってくれたことに感謝しました。

新しい家族がこの世に生まれたこと、姉妹になったことを本当に幸せに思った瞬間でした。

おわりに

私たち夫婦は不妊治療の末、二人の子どもに恵まれました。
不妊治療をしたからと言って、必ず授かるわけではありません。どんなにお金や時間をかけても希望通りにならないのが妊娠・出産の難しいところです。
まさに「授かりもの」という言葉がぴったり。いくつもの奇跡が連続して一つの命は誕生するのです。

子どもが欲しいと望んで授かったので、私は子どもたちを産んだ責任を感じています。だから親として愛情を精一杯注ぎたいと思います。ただし、過保護になり過ぎないように。

私たちの子どもたちの時代では、不妊治療もさらに進んでいることでしょう。もしかすると、誰もが欲しい時に子どもを授かれるようになっているかもしれません。しかし、そういった時代になっても命を軽んじることなく、この世に生まれてくれた奇跡に感謝することを忘れないで欲しいと願います。

この記事を書いた人 まちださやこ 大手教育出版社出身の編集者@株式会社子育て研究所、保育士の資格をもつライター。2児の母。 まちださやこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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