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目に浮かぶのは、わが美しき故郷

畠山美由紀の「わが美しき故郷よ」を真剣に聴くと今でも鳥肌がたつ。
これほどまでに被災した故郷への愛をまっすぐに歌ったアーティストを自分は知らない。
そして歌詞として書かれた「わが美しき故郷よ」と同じタイトルで、震災の直後に率直な思いを綴った別の詩があり、今もブログで読むことができる。

「故郷、気仙沼へ。詩を書きました。」

久しぶりにこの詩に触れたくなって検索をかけた。なにがきっかけかというと、釜石の復興支援に携わっている友人が東京大学の駒場祭のイベント『東大と被災地の「今」』に登壇して復興支援について語る動画を視聴したからである。そのなかで印象的な問いかけがあり、ふと「わが美しき故郷よ」の事が思い出された。

その問いかけというのは『なぜ、皆さんに被災地の「今」を知って、関わっていただきたいか?』というものだった。

その答えとして『どうやってこの先自分が生きていくか、自分がどうやって公(おおやけ)というものに関わっていくかということも踏まえて、また少子高齢化の地方の社会課題も踏まえて、日本社会の「今」が凝縮されている場所』だからだと、最後に登壇者は自らの考えを述べて、マイクを置いた。

東大と被災地の「今」

ああ、そういう事なんだなと、とても納得することができた。
全身全霊で助け合わなくても、ほどほどに生きていける社会に浸かっていると、人として正しく歩むための道から少しずつ逸れていって、そのうち各々の獣道を得意になって歩いていることもあるのかもしれない。

被災地には「今」が凝縮されている。つまり損なわれてしまった美しい暮らしへの憧憬の念を抱くなかで、それが何によって存在していたのかを詩を綴るように繰り返し探りながらも、また同時に「どう生きていくか」「どう関わっていくか」というこの先のことを考えられる。そんな眼目を養える場所なんだなということを教えられた。

そして、みんなのこれからについて、よりよい答えを出すために、もっともピントが合う場所なのかもしれないなと、登壇者の凛とした語りかけにそんなことを考えさせられた。

この記事を書いた人 関口オーギョウチ 埼玉在住。サブカルやマイノリティがつくるコミュニティに関心あり。矯めつ眇めつそこに宿る魂に触れたいなと思ってます。 関口オーギョウチの記事をもっと読む>>