チーム内の不和を起こしているのはもしかして…
日々、子どもと関わることを仕事にしている保育士。一見子どもと遊んでいるだけのようにも見えると思います。しかし実は、年、月、週単位で細かく指導計画を立てて保育を行い、ねらいや目標を持って子どもと関わっているのです。体力勝負のイメージからは想像し難いほど書き物が多いのが保育士の仕事。 更には職場の大半を女性が占めるので、女同士特有のこじれやもつれも生じ易く、気苦労が絶えないのも本当のトコロです。
例えば、自分以外の保育士が、保護者と親密にしていると「勤務中なのに!」と怒ったり、気に入らないことがあると本人には直接は言わず、子どもを介してイヤミなことを言ったり……。世の中には様々な人がいるので、保育士もまたしかり。ずるいのでは?と感じるような人もいるのです。
こういった人によくあるのは、何事もそつなく完ぺきにこなすという性格。書類に不備がなかったり、時間や期限はきっちり守る、努力家であるなど。自分ができる分、同僚にも厳しい傾向があるのではないかと感じます。
完ぺきな人は少数派なので、多数派から見れば理解し難い行動が多くなります。言い方がキツかったり、やり方が素直ではなかったりするものの、正論を言っていたりします。ただ、周囲からは白い目で見られ、一匹オオカミになりがちです。 しかしながら、その人を非難したところで、何が変わるのか?というところもあります。これはどの組織にも共通して言えることだと思います。
人はつい、他人の悪いところを見つけると、徐々に悪いところしか見えなくなっていきます。良いところがどんどん影に隠れ、最後には長所が何も見つけられなくなってしまうことも多々あります。非難するのは簡単で、そこに同じ意見の人が集まれば、話題になって悪口として広がってしまうだけです。これでは、組織の不和は否めません。
「人を呪わば穴二つ」ということわざを聞いたことがありますか?人を呪うようなことをすれば、自分にも必ず返ってくる。呪った人と、人を呪った自分の分の2つの穴に落ちるということです。 このことわざの内容、実は、「悪口を言う」ことにも共通するというのです。 人の悪口を言った分だけ、自分によくないことが起こり、マイナスが返ってきます。ならば、相手を悪く言わないようにする言葉を考え使う方が、自分のためにも組織のためにも得策です。不思議なことに、悪く言っていたはずの人の良い点が見えてきて、以前は欠点に思えたところに腹が立たなくなるのです。
悪口を言う人は周りから見ても美しくなく、人を遠ざけます。相手を良く見る努力をして、良い点を見つけてあげられれば、相手も心を開き、周囲への厳しさが少し和らぐかもしれませんね。
完ぺきな相手を一匹オオカミにさせてしまっているのは、自分の悪口のせいかもしれない……。組織の不和は、もしかしたらあなたが起こしているのかもしれませんよ。
この記事で「はっ」とお気づきのあなた、さらなる成長に繋げることができそうですね。