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グローバル人材の育成とは
コミュニケーション コミュニケーション 2017.09.28

グローバル人材の育成とは

文部科学省はグローバル人材の育成に向けて力を入れている。「グローバル人材」とはいったいどういう人材を指すのだろうか。

先日、日本経済新聞の記事で日産自動車の志賀俊之取締役(前副会長)がグローバル人材の育成について語っていた。志賀氏は2015年2月より中央教育審議会委員(文科省の審議会委員)を務めている。

日産自動車は、日本の中でもグローバル化が進んでいる企業だ。その日産では、英語での会議も多くある。外国籍社員は競うように意見を言うのに、日本人は黙って聞き役に回るので脇役の仕事しか与えられないというシーンがあるようだ。このようになってしまうのは、“大学での学びを評価しないのが原因だ”と志賀氏は話している。

思い返すと10数年前、私が就職活動をしていた頃の採用選考では、大学の成績表の提出はあるものの参考程度である企業がほとんどだった。中には成績表の提出すら求めない企業もあった。サークル活動とアルバイトに多くの時間を費やしてきた私としては、褒められる成績ではなかったので助かった。サークル活動での成果や明るい性格が評価され内定を貰えたように思う。

しかし喜んだのも束の間、実際に職場で働いていると大学時代に学びを疎かにしてきたことを激しく後悔した。教育関係の企業だったこともあるかもしれないが、勉強熱心で向上心の高い同期がたくさんいたのだ。

入社後に新人研修が始まると、その差は歴然だった。議論をしていても、豊富な専門知識、プレゼン力を見せつけられた。懸命に喰らいつこうとするも、4年間の学びの差は余りにも大きかった。もちろん、研修後に職場に配属されてからも差は縮まるどころか広まる一方だった。

今後は、就職活動での選考基準も変わってくるだろう。グローバルビジネスの時代に必要な英語力はもとより、スペシャリスト養成思考に伴った専門知識が問われるようになるのは間違いない。

グローバル人材とは、世界中どこでも自分の意見を臆することなく堂々と言えること、そして多様な意見を理解し議論できることだと私は思う。

これから未来を担っていく子どもたち。私たちが経験したことのない学習内容、方法で学んでいく。自分が常識と思っていることは常識ではなくなる。

親としても変わり行く時代に乗り遅れないようアンテナを高くしていたいと思う。

この記事を書いた人 まちださやこ 大手教育出版社出身の編集者@株式会社子育て研究所、保育士の資格をもつライター。2児の母。 まちださやこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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