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不動産屋で“異文化理解”の落とし穴を考える
文化

不動産屋で“異文化理解”の落とし穴を考える

私は、不動産会社で働いています。
主な仕事は、アパートやマンションなどの賃貸物件をお客様にご紹介して契約することですが、中でも外国人のお客様がメインです。
外国人のお客様に契約の内容を理解していただいた上で成約するのは、実際のところ日本人相手の所要時間の約2倍はかかることが多いです。
なぜかというと、訪日中の外国人の多くは、日本語を日常会話としては話せる人も多いのですが、いざ契約書となると「日本語が難しくて理解できない」という人が多いからなのです。
もちろん説明の途中では小さくモメることもあるので、緊張が走ることもあります。
そこで、私もかなり丁寧に説明しながら進めていくのですが、最後に印鑑を押してもらうまでは、内心(きちんと理解してもらえたかな…?)と毎回ドキドキしてしまうのです。

「異文化理解」を生で実感する日々

過去には、残念ながら成約に至らなかったケースもあります。
例えば広告では小さく記載されていた「更新料」について、「意味がわからない。日本ではなぜこんなのを払う必要があるのか?(本国にはこんなのない)」といった訴えもあります。「郷に入ったら、郷にしたがえ」とは万国共通かと思いきや、意外にも「自国では〇〇だから、日本でも〇〇すべき」と主張する人は一定数います。
そんな時、それこそ語学以前の問題で「文化の壁」「国民性の違い」を痛感します。

先日、子どもの学校で英語による「異文化理解」の授業を観ましたがとても印象的でした。
自分たちとは違う他国や他者の感覚や価値観に触れた上で、両者を照らし合わせて見える「良いところ」と「悪いところ」をまとめていたようです。
こうして両者の違いを客観的に見る感覚は、私自身も日々仕事で接していて尊重していきたいとよく思います。

外国を理解することはファンタジー?

その一方で、学校で用意された教材の「異文化理解」に出てくる人々は、私には少しもどかしく感じたのも事実です。
なぜかというと、そこに登場するのは「親日派な外国」や「海外の偉人や著名人」ばかり。
教える側の「国際感覚を身につけさせたい」という思いは確かに伝わってくるけれど、現実味からするとリアルさに欠けていたように感じたのです。
このあたり、もっと肉付けされ実感のこもった「異文化理解」を子どもたちにもお願いしたいと思うのは、日々リアルな異文化理解で悩む私だけでしょうか。

この記事を書いた人 ナカタニさん 不動産会社勤務の2児ママ。日々外国人の接客で文化のギャップに四苦八苦中。本気で中 国語と英語を学ぶしかないかと思い本屋で語学テキストを買うもなかなか進まず、通訳に お任せする日々を送る。 ナカタニさんの記事をもっと読む>>