コミュシル 人の繋がりについて知るメディア 人の繋がりについて知るメディア
コミュニティ + チーム + 家族
コミュニティ チーム 家族 コミュニケーション
人に気を遣わせないために
コミュニケーション

人に気を遣わせないために

先日、子どもと小さな遊び場に行った時のこと。小学校低学年程の男女の子ども2人が遊んでいて、1人の女性がその様子を見守っていました。

しばらく見ていると、その女性、男の子の行動には注意ばかりで、女の子には褒めたり、男の子の行動を謝ったりの言葉掛け……。どうやら男の子の方のママのようです。

やってしまいがちですが、我が子ほど褒めるのを忘れてしまう姿が顕著に現れていました。男の子はママとのやり取りで、だんだん遊びも楽しくなくなっていく様子。
これぞ「人のふり見て我がふり直せ」と、自分も反省しました。

するとそこに、今度は女の子のパパとママがやってきて、男の子のママは交代して買い物に。そこで、先ほどのような光景が再び起こります。
女の子のママが、男の子には優しく接し、女の子に厳しくするのです。
そんな中、子どもたちの間で、小さないざこざが起こります。さっきまで女の子が使っていたブロックを、男の子が使おうとした時、女の子は違うおもちゃを使いながら、「それ、まだ使ってる!」と発言。するとすかさずママが「あなたは今違うもの使ってるじゃない!今使っていないものは、もう誰が使ってもいいの!〇〇くん、ごめんね、使っていいよ。」と言います。
そこで男の子が再び使おうとすると、女の子は納得がいかずに止めに入ります。
ここから女の子とママのバトルが始まります。

ママ「ここはあなたの家でもないし、このおもちゃはあなただけのものじゃないの!」

女の子「でもまだ使ってるんだもん!」
ママ「使ってないじゃない!そっちで遊んでるのに、使ってるなんてことはない!」
女の子「使ってるの!だからダメ!」
ママ「分かった!そんなこと言うなら、もうママ、あなたとは遊ばないから!ママは○○くんと2人で遊ぶから、入ってこないでね!」
女の子「ヤダ!ヤダーーー!!」

とうとう女の子は泣き出してしまいます。
そこに、ママのトドメの一言。
「こういうことだよ!そういうことばっかりしてるとね、お友達がいなくなるの!誰も遊んでくれなくなるんだからね!」

結果、ママの勝利とともに、女の子は男の子におもちゃを貸すことになりました。

このやりとり、きっと誰も悪気はありません。女の子は、自分の中で何かをつなげて作り上げる想定をして「まだ使っている」と言ったのでしょう。
ママも、親心から、つい厳しく言ってしまったのでしょう。
そして、その場に居ながらも何も発言せず、間に入ってこなかった (これなかった?)パパの気持ちも分かります。なぜならその時、私は紛れもなくパパと同じ気持ちだったからです。

私もよくあります、ついつい言い過ぎてしまう時が。しかし、それを見ている周りの人は、どんなに居心地が悪いことでしょう。感情的になっていると「これもしつけだから仕方がない」「当たり前のことをしたまで」と当人は思っていますが、子どもの心は打ちのめされ、近くにいる人には、この上なく気を遣わせてしまうでしょう。それは例えるなら、こんな激怒の状況だけに言えることではなく、ほんの少しでも「今、機嫌が悪いのかも?」と相手に感じさせれば、相手にとっては同じこと。自分が怒っている立場では気づかない、周りの気持ちに、この時ようやく気づいたのでした。

子どもへ厳しくしなければならない時でも、感情的になると効果は薄れます。子どもにしてみれば「怒られたし、ママには勝てないから仕方なくその場は諦める」という一時的なものになり兼ねず、納得ができないので同じことを繰り返すでしょう。

それならば、子どもにも、夫にも、そしてその時近くにいる人たちにも、気持ちよく過ごしてもらえる自分でいようと、そう感じた出来事でした。

この記事を書いた人 まゆ先生 専門家としてTV出演実績もある保育士ライター@株式会社子育て研究所 まゆ先生の記事をもっと読む>>