小児肥満に気をつけよう 後編
文部科学省平成28年度学校保健統計によると、5~10%もの子どもが小児肥満であるという結果が出ています。小学校でいえば、クラスの約3人は小児肥満という感覚でしょうか。
個人的にはとても多いと感じます。重大な健康障害を引き起こす恐れのある肥満。小児肥満にならないためには、どんな予防ができるでしょうか。
小児肥満にならないために
幼児期に肥満であると、そのまま小児肥満に繋がる例が多くあります。
そのため、幼児期からリスク対策をしておく必要があります。
肥満の原因の多くは、食べすぎや運動不足によるものです。ですから、食生活や運動習慣など肥満になりにくい生活をすればよいのです。
それでは、具体的な対策についてご紹介していきます。
1.1日3食、規則正しく食べよう
朝寝坊をして朝食を食べない子どもがいます。そうすると、昼もしくは夜にまとめて多く食べる状態になり、不規則な食事となります。また生体リズムを乱し、内臓脂肪蓄積の原因になります。 時間を決めて3食しっかりと食べるよう心がけましょう。
2.ゆっくりよく噛もう
よく噛んでゆっくり食べることで、脳の満腹中枢が働き、過食の防止につながります。
調理の際は、かたい食材を選んだり大きめに切ったりすることで、咀嚼回数を増やすことができます。
3.バランス良く食べよう
脂っこいものや菓子類、清涼飲料水を摂り過ぎないようにしましょう。
外食する際もファストフードばかりにならないよう気をつけましょう。同じものばかり食べるなど、栄養に偏りのある食生活は太りやすい体を作ります。
4.身体を動かそう
テレビやゲームをして過ごす時間が多くありませんか?体力維持や健康のためにも外で元気に遊びましょう。スポーツ系の習い事をして運動する習慣をつけるのもいいですね。
また、普段からエレベーターを使わないなど、普段から身体を動かすことを習慣付けましょう。
最後になりますが、もしお子さんが小児肥満になってしまっても心配はいりません。
まだまだ修正が可能なので、大人肥満にならないように今から上記のように生活習慣を改善していきましょう。もちろん医療機関も受診してくださいね。
関連コラム『小児肥満に気をつけよう 前編』
【参考】
一般社団法人日本小児分泌学会一般社団法人日本肥満症予防協会