きちんと朝ごはん
「食欲の秋」と言いますが、みなさんは朝食をとっていますか?
最近は寒くなってきたので、朝になると「起きれない」「食欲がない」「やる気がでない」など、様々な症状がでるようになります。
小学生に、朝食について調査した結果があります。
「毎日朝食を食べますか?」という質問に対して、「1週間に4~5日食べないことがある」「ほとんど食べない」と答えた児童が約6%もいたのです。その理由は「食欲がない」(約48%)、「食べる時間がない」(約34%)というものでした。
「朝ごはんはしっかり食べよう」と教えられるものですが、実情はこんなに朝食を食べていないのです。大人の場合は、さらに朝食を食べていない人が多いことが容易に想像できます。
そこで今回は、朝ごはんがなぜ大事なのか、食べないとどういう悪影響があるのかを、3つのポイントで考えたいと思います。
1.朝ごはんで脳を活性化する
脳は、夜寝ている間もエネルギーを使います。そのため、朝になると、脳はエネルギー源が不足している状態になります。脳のエネルギー源はブドウ糖という成分。朝ごはんを食べないと午前中はブドウ糖が不足したままの低血糖の状態が維持されることになります。つまり、脳にエネルギーがまわらず、栄養が不足した状態になるのです。
この影響は大きく、集中力や記憶力などがうまく働かなくなります。人によっては、挨拶をするのも面倒だという場合もあります。仕事や家事に集中したり、元気に動くことができなくなるのです。
2.便秘・肥満防止
朝ごはんを食べると、胃腸が刺激されて排便が促されます。「朝はウンチをしてから」という習慣は朝食あってのことです。
朝ごはんを食べないでいると、昼におなかがすき過ぎて、一度にたくさんの量を食べてしまいます。こうなると、体のエネルギーの燃焼効率が落ち、基礎代謝が下がります。
近年になって、メタボ傾向の人が増え社会問題になっていますが、子どもにも肥満や生活習慣病が増えています。朝食は健康なからだ作りに大切な役割があるのです。
3.体のリズムを整える
体温は、寝ているときは下がっていますが、朝ごはんを食べ栄養が体にいきわたると体温が上がります。すると体の調子がよくなり、元気に活動できるのです。
朝ごはんを食べないと、体温は低いまま。脳の温度も上がらないので、午前中から眠い、あくびばかり、頭がボーッとする、動きたくない…という状況になってしまいます。午前中に仕事や勉強の効率が悪いという人は、朝食を見直してみるとよいかもしれません。
いかがでしたか?
「朝ごはんは大事」と言われる理由をおわかりいただけたと思います。
生きるためにはエネルギーが必要です。
人とコミュニケーションをとったり、仕事や勉強をしたり、泣いたり笑ったり……。
魅力あふれる人は、活力いっぱいです。
朝ごはんは活力の源!意識して、朝ごはんをしっかりとって、元気に一日をスタートしたいですね!