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【連載】奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part2 ~流産後の夫婦関係~
家族 家族 2017.07.11

【連載】奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part2 ~流産後の夫婦関係~

手術後の身体的負担

手術後は、半日自宅で安静にしてればよいとのことでした。
しかし、精神的ショックはかなりのものでした。
職場の方の理解もあり、仕事を1週間お休みしました。

術後4日目まで、出血と重い生理痛のような痛みがありました。
術後5日目。横になっていたときのこと、突然体に力が入らなくなり起き上がることができなくなりました。心配した母が体をさすってくれました。1時間後には元通り体が動くようになりました。今思えば、精神的なものが原因だったのかもしれません。

流産後の心理的負担

主治医から、子宮の状態が妊娠に適応するまで2ヶ月間は妊娠しないようにと言われました。

その2ヶ月はとても長く、まるで出口のないトンネルを進んでいるかのよう。

お腹の張りが出たのに、無理して仕事場に行ったのが良くなかったのではないか。
欲するままにジャンクフードを食べたのが原因かもしれない、など自分を責めました。

また、同時期に妊娠した友人はどんどんお腹が大きくなっていき、それも私を苦しめたものです。友人のお腹の子の成長を素直に喜べない自分も嫌になりました。

流産後の夫婦関係

手術して1週間後のこと。
問題が起きました。

私たち夫婦はテニスが共通の趣味です。

元々予定していた、仲間内のテニスイベントが明日に迫っていました。
身体のことも心配ですし、なにより友人に会えば流産のことを話さなければいけなくなるので欠席するつもりでいました。

しかし、旦那さんは違っていました。
「みんなに迷惑かけるから行く。自分だけでも行く」と。

この言葉に私は怒りと悲しみとで何とも言えない気持ちになりました。
私は妊娠して、つわりに耐え、それに流産の手術を受け身体にダメージも受けたのに、

そんな妻の私を置いて、一人だけ遊びに行くのかと。
こんな時くらい傍にいて欲しいのに……。

私は号泣して怒りと悲しみを旦那さんにぶつけました。
結局、旦那さんが私の気持ちを理解し、その日は自宅に一緒にいてくれることになりました。

流産して2ヶ月が過ぎました。
周囲に励まされ、落ち込むことも減りました。
排卵日が近づき、旦那さんに話したところ、「もう少し時間をおきたい」と。

私は手術をして、妊娠による体の変化もなくなり普通の生活に戻っていきました。
が、旦那さんは違っていました。

とても楽しみにしていた赤ちゃん。

本当にもういなくなってしまったのだろうか。

なぜだろうか。

旦那さんは、赤ちゃんの死を受け入れられていませんでした。

流産のショックが遅れてきたようでした。

流産は決して珍しくないこと。
誰が悪いわけでもなく、どうしようもないことだったこと。

流産したあとも、妊娠して子どもを授かっている人はたくさんいること。

私がこの2ヶ月間で先輩ママたちに励ましていただいたことを、旦那さんにも伝えました。また、旦那さんの気分転換になることを一緒にやりました。

お互いの苦しみをさらけ出し、理解し労ること。

流産がきっかけで、本当の意味で夫婦になれたように思います。

奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part3 ~なかなか妊娠しない~ に続く。

この記事を書いた人 まちださやこ 大手教育出版社出身の編集者@株式会社子育て研究所、保育士の資格をもつライター。2児の母。 まちださやこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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