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子どもがNGワードを言うようになったら親がすること
家族 家族 2017.12.29

子どもがNGワードを言うようになったら親がすること

来春の入園・入学も視野に入りつつある時期になりました。特にお子さんの言葉遣いに関しては、日頃から気にかけている保護者も多いようです。幼児教室を主宰している筆者も時々質問されるのが、「正しい言葉遣いは何歳から教えていけばいいか?」という問い。

「『パパ』や『ママ』といった呼び方は、お父さんやお母さんに直した方がいい?」「幼稚園で『バカ』や『うざい』と言った言葉を覚えてきてしまったけれど、どう諭せばいい?」等々、子どもが大きくなるにつれて言葉遣いの悩みもだんだん増えてくるものです。

そこで、今回は子どもがハッとするような言葉遣いをした時の対処方法についてお伝えします。

言葉遣いは何歳から?

子どもが正しい言葉遣いを身につけるためには、ずばり0歳のうちから親が正しい言葉で語りかけていくことが有効です。

週に一度、幼児教室で正しい日本語で話しかけてもらえる教育的な働きかけももちろん効果的ですが、むしろ親自身が言葉に意識を置きつつ、毎日子どもに話していくことで、子どもに正しい言葉の土台が出来上がります。

好ましくない言葉遣いも、成長の「通過点」

子どもというものは、集団生活を送るようになると、遅かれ早かれ色々な言葉や言い回しを覚えてきます。なかには大人が聞くと好ましくないと感じるNGワードもありますが、そういった言葉ほど子どもたちは大好きで、繰り返し使いたがるので余計に困ってしまうものです。

実際、深い意味はなくてもそれを言うことで友達と盛り上がるので、子どもにとってNGワードを敢えて使うのは、一種の言葉遊びのような感覚のようです。このような時期に大人が厳しくNGワードを禁止しようとしても、子どもは大人の目の届かないところで使うようになります。

そこで、あまり目くじらを立てずに子どもの心の成長過程と捉えて、子ども自身が取捨選択する力がつくまでは、ある程度泳がせてあげることも大切です。

場をわきまえることを示す

そうはいっても、子どもがところ構わず困った言葉を乱発したり、場にふさわしくない言葉遣いを繰り返したりして目に余る時もあります。そのようなときは、「場をわきまえる」ことを教えることも必要になってきます。

家族の前での話し方、友達同士の話し方、目上の人への話し方等々、これらを子どもにしっかりと示していきましょう。子どもがNGワードを言う時は、後で注意するのではなく、その場でするようにしましょう。真剣な表情で冷静に「その言葉は、話してはいけないよ。」と伝えていきます。

その時に一番大切なことは、なぜ使っていけないのか理由を理解させることです。また、人に言われると傷つくような言葉もあることを教えていきましょう。

さらには、日本語には独特な敬語の使い方もあります。(尊敬語、謙譲語、丁寧語)こうした敬語を日頃から使える家庭は、子どもも自然と目上の人への話し方が身に付きやすいもの。

親子一緒に、言葉を意識して使うことを日常生活に取り入れることで、子どもも徐々にNGワードを使わなくなり、考えて話せるようになっていきます。

この記事を書いた人 おおつかけいこ 教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰 おおつかけいこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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