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出社できない!? うつ病になる社員たち
仕事 2017.10.14

出社できない!? うつ病になる社員たち

厚生労働省が発表しているデータによると、精神疾患による患者数は近年大幅に増加しており、今や320万人を超えています。その中で一番多いのが「うつ病(気分・感情障害)」です。また、年間3万人を超える自殺者のうち約3割が被雇用者・勤め人となっており、職場でのメンタルヘルス問題が深刻になっています。

うつ病は誰にでもおこりうる

かくいう私も、会社員時代に一時期うつ状態となり、出社停止となったことがあります。勤務4年目、職場で異動してしばらく経った頃のこと。同タイミングで全く別の部署から異動してきた上司から受けた人格否定が原因でした。的を得ない発言の多い上司に、チームのメンバーも批判的な態度を取るようになっていきました。その中で、経験の浅い私に上司のストレスの矛先が向いたのだと思います。

正直、「うつ病」は自分とは無縁のものだと思っていました。親しい同期や旦那にも辛い状況は話していたし、ちょっと前までは愚痴も言えていたから。だから、精神内科で診断名を伝えられたときに驚きとショックでした。

「抑うつ状態」と診断される1ヶ月前くらいから、朝起きると体が出社拒否するようになっていました。吐き気がするのです。しかし職場に着けばおさまる。次第に食欲減退、無意識に涙がこぼれるなど症状が悪化し、職場で席に座っていても仕事に集中できなくなっていました。極めつけは、休日に出掛けようとしたときに職場に向かう方向の電車に乗れなかったこと。自分でもこれはおかしいかもしれないと思い、勇気を振り絞り産業医に相談したところで救われました。あの時に相談していなかったらと思うと恐怖を覚えます。

「うつ病」にならないために

「抑うつ状態」経験者として、みなさんが「うつ病」にならないために覚えていて欲しいことが2つあります。

1つ目は、ストレスで体に少しでも異常を感じたら見逃さないこと。仕事の忙しさのせいにして対処を後回しにすると、症状が悪化していくかもしれないのです。早目に産業医や精神科、心療内科にかかりましょう。友人や家族へ相談するのとは全く違います。プロの力を借りましょう。

2つ目は、自分を大事にしてほしいということ。ストレス過多になると「私が悪い」「私はできない」という考えに陥りやすくなります。でも決して自己否定しないでください。自分を守りましょう。自分を誰よりも大事にしてあげましょう。

そして「うつ病」にならないように対処できるとよいのですが、もしなってしまっても大丈夫です。うつ状態から脱し、仕事にも復帰し、子どもも2人生み、母として生活を送っている私のような人もいます。悲観的になることはないですよ。どうか前向きに。

この記事を書いた人 まちださやこ 大手教育出版社出身の編集者@株式会社子育て研究所、保育士の資格をもつライター。2児の母。 まちださやこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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