コミュニティ チーム 家族 コミュニケーション 寄稿記事/取材依頼/お問い合わせ
背伸びした挑戦をするということ
チーム チーム 2017.10.31

背伸びした挑戦をするということ

背伸びした挑戦をするということ

エンパワーメントとは、社内における「権限移譲」のことである。わかりやすく言うと、上司が部下に「これ、やってみて」と丸ごと任せることである。
ポイントは、社員自身がその仕事にチャレンジ精神を感じられる、少し背伸びした内容であって、上司から見た時に明らかに「確実にできるタスク」を任せることとは意味が異なる。
というのも、人は生まれながらにドキドキ・ワクワクすることが好きであり、既にわかっていることやできることでは、そこまでワクワク感が出てこないからである。
こうした内側から湧き出るモチベーションは、人を楽しくもさせ、仕事の効率にも大きく影響するというのである。

挑戦するために必要なこと

社員一人一人が、本当にのびのびと仕事に取り組めるためには、ただ上司から「失敗してもいいよ」という漠然とした言葉だけでは、実際には心もとないのも事実だ。
でも、もしも上司が、
「今回、仮に失敗したとしても、その先にこういう点では役立つので、やる意味がある」
と、これから取り組む仕事の具体的な意味合いや、失敗しても得られることの意義について教えてもらえることで、社員も「よ~し!だったらやってみよう」と思えるのだ。

また、社員なら気になるのは、仕事による昇進とペナルティの関係。
仮に仕事がうまくいった場合に起こり得ることを知っていることが、良いモチベーションにつながる人もいるし、仕事が失敗した場合にペナルティがあるのか、あるとしたらどの程度なのかも予め知っておきたい人もいる。
一般的には、昇進や昇給があってもペナルティはない方が挑戦できる会社の雰囲気づくりになりやすい。こうした部下心のわかる上司のもと、小さなチームが意外なイノベーションを起こすこともあり得るのである。

小さなチームこそエンパワーメント

会社は大きくなればなるほど本社の管理も徹底化され、各部署の扱う案件が大きいとリスクも大きくなるので、飛び抜けた挑戦はしにくいものである。
一方、小さな会社や小さなチームは扱う案件もさまざまなので、裁量権が上司から部下にポン!と委ねられやすい。
まさに「自分の能力以上の仕事に挑戦できる」環境である。
目の前のちょっと背伸びした仕事をやってみることで、もしかしたら視線が今までより高くなった分、これまでは見たことのない景色が見えるかもしれない。

この記事を書いた人 おおつかけいこ 教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰 おおつかけいこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
背伸びした挑戦をするということ

この記事が気に入ったら

関連記事