思春期の子が反抗してくる…どう対応する?
思春期は、ひとりの人間としてアイデンティティを確立していく時期になります。思春期にある子どもが反抗してくるともなれば、はっきりとした強い意思で訴えてくることがほとんどです。多くの親御様は「育て方、間違ったかな……」と不安も募る時期になります。
今回は、思春期の子が反抗してきた場合にどう対応するのがよいかをお伝えします。
なぜ反抗してくる?
思春期の子どもは、知識や経験に加え、情報量も増えています。身の回りの環境をもっと良くしたいという改善欲求、何かをやりたいという創造欲求も強くなります。このように頭では理解できることが多いのですが、これらの欲求を叶える力はまだまだ足りません。何とかしたいのにできない!そうじゃない!といったストレスを、反抗できる相手にぶつけるのです。
多くの場合、ぶつける相手は親になります。この時期の子にとって、受け止めてくれる相手がいるということは、精神的に大きな支えになります。
親としてどう対応すればよい?
一般的には「子どもと対話するのがよい」と言われます。ただ、これは対話以前に大きな問題があると思います。それは、対話できる素地があるかどうかです。親子間で信頼関係がなければ、実質的な対話は難しいと考えます。
対話の素地を作るためには、親は子どもの反応を全面的に受け止める器が必要になります。子どもの意見を尊重している素振りを見せて、親の考えを押しつけていませんか? 子どもの考えを善悪で判断していませんか?
ドキリとした方は、まずは子どもときちんと向き合って、落ち着いて話を聞いてあげてください。まずは子どもの話に共感して素直に受け止めることが大事です。話を最後まで丁寧に聞いてもらえると子どもは安心しますよ。
親子で一緒に成長する
思春期は、大人と子どもの間にあり、気持ちの揺れ動く時期です。反抗的な態度をとったと思えば、疑問をぶつけてきたり、大笑いしたと思えば泣いてみたり……。
普段から、意見を交わしたり、コミュニケーションがとれていれば、何かの衝突が生じたときにもうまく乗り越えられます。そのためには、日常的に子どもの考えや意見を聞く、そして受け止めるというスタンスが重要です。そして、「一緒に成長していくのだ」という親の考えを率直に子どもに伝えてみるのも一つの方法です。
親だから常に上から目線である必要はありません。
ときには子どもと肩を並べて、肩ひじ張らずに、親の葛藤も子どもに伝えてみてください。
悩んだり失敗しながら成長しているこの時が懐かしくなるときがきますよ。