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思春期の子どもの気持ちを理解するーイライラと無気力の原因と対処法 とは?
家族 家族 2018.03.07

思春期の子どもの気持ちを理解するーイライラと無気力の原因と対処法 とは?

思春期の子どもは気持ちが不安定になっていることがあります。その中でも悩ましいのが、イライラと無気力です。親御様の多くが感じたことがあるのではないでしょうか?
今回は、思春期の子どものイライラと無気力について、原因と対処法を解説します。

イライラや無気力になるのはなぜ?

◆ストレスが増える時期こそ思春期
思春期の子どもは、他の人と自分を比較して自分自身をより強く認識するようになっています。アイデンティティを求めて葛藤している状態です。優越感や劣等感など浮き沈みも多く、心理的にはストレスが増えて不安定になります。

◆イライラ・無気力はバランスを保つため
イライラしている、やる気がない……これらは心のサイン、SOSです。SOSを出さずにがんばってしまう子ほど、メンタルが一気にやられてしまう場合があります。つまり、イライラや無気力といった感情を外に出せる子どもは、自分の心のバランスを無意識的に保とうとしているのかもしれませんね。

◆自分との対話が有益
イライラや無気力などの感情が強い子は、何かに対して疑問を感じたり、時に不安や不満に思ったり、何か問題意識をもっている証です。根本的に何に対しイライラするのか、不満なのかなど冷静に振り返り、自分の心の声を理解することで落ち着きます。

親がしてあげられること

イライラする子を腫れ物に触るように扱ったり、無気力な子に何かをさせようと強制する親がいます。これらは子どもにとっては意味がなく、逆に心を閉ざしてしまうかもしれません。親が子にしてあげられることを、下記を参考に考えてみましょう。

◆休ませてやる
学校や部活に習いごとと、思春期の子どもは毎日忙しく生活しています。イライラしたり、気力がないのは子どもからのSOSで、心身ともに疲れているサインかもしれません。状況をみて休ませてあげることもひとつです。

◆過剰な期待NG
「こんな風になってほしい」と、子どもの将来に期待をかけすぎていませんか? 
親は悪気なく自分の理想を言ってしまうものです。子どもが親の期待をプレッシャーに感じている可能性もあります。

◆自然に話せる環境づくり
イライラや無気力を止めさせたいからといって、そう簡単に解決できるものではありません。時期がきて心が安定してくると自然と解決するものなのです。
今できることとして、イライラの原因は何か? 気力が失せているのはなぜか?など、リラックスして本音を言える環境をつくってやることです。
親の経験や失敗話をしたり、実際に場に連れていくのもイメージしやすいです。まずは否定せずに子どもの話を聞き、弱い面もすべて受け止めることからスタートしましょう。

思春期は、子ども親も悩んで一緒に成長する時期です。
今悩んで前に進んでいく分、近い未来には喜びや楽しみが増えます。ぜひ、お子様を温かく見守ってくださいね!

この記事を書いた人 佐藤理香 株式会社子育て研究所代表 佐藤理香の記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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