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時は金なり、急がば回れ。
起業 2017.09.24

時は金なり、急がば回れ。

僕は大学生でありながら、会社を起こし経営をしています。まさに学生起業家という身分なのですが、実は学生起業家だということで困難に感じることがあります。それが、時間の使い方です。

学業を修める傍ら仕事をしなくてはならないため、とにかく時間が惜しいのです。学業だけを考えても年4回の試験期間は忙しくなりますし、逆に仕事の方でも、急な打ち合わせ対応に迫られたり、指定納期が重なったりすると、もう大変です。

僕の会社は、会計・経理分野を商売にしているため、お客様の決算・申告の時期が近づくとバタバタします。特に5月頃は、3月決算の会社が税務申告の期限を迎えます。日本の多くの会社が3月決算をとっているので、必然的にこの時期は多忙になります。これに加えて、学業では前期中間試験に差し掛かりますので、スケジュール帳が混沌とします。今年の5月を思い出すと、ゾッとしてしまうほどです……。

これまでの経験でわかったことが2つあります。1つ目は時間には限りがあり、丁寧に扱わないと日々回っていかないということです。一見、当たり前そうな感じがしますが、このことを真に実感できている人はどのくらいいるでしょうか。やりたい仕事や勉強は山ほどあります。時間はあればあるだけ嬉しく、貴重に感じるようになりました。しかし、限りある時間であるがゆえに、やりたいこと一つ一つをこなすためには、徹底したスケジューリングはもとより、効率を意識して仕事や学業に取り組む必要があると思うのです。

そして2つ目は、仕事以外に目を向けてみることも大事だということです。ひたすら忙しい日々ですが、誰しも働きっぱなし、勉強しっぱなしということはあり得ません。僕はサークル活動にも参加していますし、飲み会にだって行きます。これらは、仕事や学業に関係のないことのように思えますが、そうではありません。サークルでは好きなことを思いっきりやり、飲み会ではコミュニケーションのとり方を学ぶことができます。知見を広げることやストレスを発散することができる場は絶対に必要です。気持ちに余裕がなくなると、仕事や学業に悪影響を与えてしまいます。何かとうまくいかなくなったり、いいアイデアが思いつかなくなったりと最悪です。

僕が挙げた2つのことは矛盾しているように思えるかもしれません。しかし、どちらも限られた時間を最適に利用するという目的で一致しています。目の前の課題に対して「時は金なり」、長いスパンで考えるなら「急がば回れ」ということではないでしょうか。

この記事を書いた人 渡辺快(わたなべかい) 早稲田大学在学中、現役の学生起業家。合同会社Back to Frontを創業者かつ代表を務める。 渡辺快(わたなべかい)の記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
時は金なり、急がば回れ。

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