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アセット 5 寄稿記事:地域コミュニティに明日はあるか もはや笑える。今日もどこかで孤軍奮闘している人ならきっと共感できる「楽しい町内会」
コミュニティ コミュニティ 2018.05.16

もはや笑える。今日もどこかで孤軍奮闘している人ならきっと共感できる「楽しい町内会」

人生は楽しまなきゃ。それが、最近の座右の銘だ。ゴールまで辛抱するのではなく、ワクワクする明日のために我慢するのでもなく、今この瞬間を楽しむ。

そうした瞬間瞬間を積み重ねることが、人生をハッピーにし、周りの人もハッピーにし、コミュニティもハッピーにする。だから、ロッカーの準備も楽しむのだーーー。ハハハ。

市の広報誌を班長が会館に取りに行く制度を導入することになり、広報誌を入れるロッカーを準備しなければならない。

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ホームセンターでロッカーの下見をし、展示品を写真撮影。それを家のプリンターで印刷し、役員会で見てもらう。ロッカー設置場所である会館の玄関先を測定。会計係に仮払いを請求。ドイトに取り寄せを依頼。免許証を提示して軽トラックを借りる…。ああ、楽しっ。

思い返すと、先の役員会ではいろいろ注文されたなぁ。

「子供がボールをぶつけたらどうするんだ」

「広報誌に放火されたらどうするんだ」

「ロッカーが倒れて怪我したらどうするんだ」

「コンクリートで固定すべきだ」

「ロッカーを購入する店で工事を依頼したらいいじゃないか」

「近くの工事店から見積もりを取ったらいいではないか」

「工事代がどれくらい掛かるかを調べて、それからどうするか決めたらいいではないか」

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役員会の議論は前に進むどころか、振出しに戻る。ついつい溜まりかねて、声を荒げてしまった。

「みなさんは言うだけですよね。『私がやります』というわけじゃないでしょ。みなさんの出される注文はすべて、私(町会長)がやらなきゃならないんです。心配する気持ちも分かりますが、とにかく前に進ませてもらっていいですか。私はチェック表作ったり、説明文を作ったり、制度スタートまでにやることが山ほどありますので」

最後の最後まで「私が買ってきます」「私も手伝います」という人は出てこなかった。

とにかく買ってくることが了承されたので良かった、良かった(^.^)

ロッカーは組み立てタイプ。今日はとりあえず、買ってくるだけ。軽トラックで梱包された部品を会館まで運ぶ。その後、軽トラックは返却。

そういえば、今日は朝から会館の貸し出しの対応をしたし、街角消火器の件で市の職員と面談もした。今日の夜は広報仕分けだ。町会のことで、半日つぶれた。まあ、まるまる一日がつぶれたわけじゃない。ラッキー!

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ロッカーをみんなで組み立てられたら、楽しいだろうな。誰もやる人がいなけりゃ、今度の休みに独りDIYだ。ハハハ。

設置が完了したら、次はロッカーの活用方法についての文書作りだ。

この町会の特徴は、設置されたロッカーを見て「邪魔だ」「目障りだ」と言う人がいる(いそう)、ってこと。ここまでやって、浴びせられる言葉は「町会長だから仕方ない。文句言うんなら、町会長なんて引き受けなきゃ良かったんだよ」。

なんとも面白い町会。本当、笑える。

寄稿元:地域コミュニティに明日はあるか

この記事を書いた人 吉原正夫 地域コミュニティが崩壊している。この流れを食い止めるには、どうしたらいいか。地域コミュニティ再生に掛けた現役町会役員の挑戦を綴る。
地域コミュニティに明日はあるか
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