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子どもがいても不倫をしてしまう人
家族 家族 2017.09.30

子どもがいても不倫をしてしまう人

不倫。誰もが「また?」と思うほど耳慣れてしまった言葉です。誰しも結婚に憧れて好きな人と一緒になるはずなのに……そんな好きな人との子どもを授かり、幸せなはずなのに……なぜ愛は冷めてしまうのでしょうか。
いや、そもそも、愛が冷めた末の“不倫”なのかということすら、確かではない場合もあります。

近年話題になったドラマ「昼顔」に登場した女性は、「家庭が1番大事」を前提に、恋愛感情なし、バレなければいいという割り切った考えで不倫をしていました。
夫に「美しいだけで、家事以外何もできない」というレッテルを貼られた彼女は「それでも家庭で“良き妻、母”でいるためには遊びも必要」と、不倫は自分を保つためのものだと正当化していました。

確かに夫の態度から、やりきれない思いや、苦しい気持ちも沸いてきます。あの時私はドラマ内の彼女に共感し、その夫を悪者にしていました。しかし、子どもを持ってみて感じるのです。そういった、自分が満たされたいという感情を追求することは、結局は、自分ばかりが辛い思いをしていると思い込み、解決の策を講じず、悪い事態を人のせいにして逃げているということもあるのではないでしょうか。

そんな親の行動は、子どもにとって悲劇でしかありません。「家庭が1番大事」としているのは本人だけで、「家でニコニコしていてほしいから不倫してきていいよ」なんて言う子どもはいません。
子どもにとっては、どんなに仲が悪くても親は親です。

自分に命を与えてくれた父親と母親の不仲や不倫が、子どもにとってどれだけ辛いことか、考えたことがあるでしょうか。

父と母が、自分の命の源、そんな2人の望ましくない関係は、子どもに「自分はいらない子だったんだ」という気持ちを植え付け兼ねません。そうすると子どもは、自分に自信がなくなり、窮地に立たされた時、自らの命を粗末にすることすら起こりうるのです。

子どもがいても不倫をしてしまう人には、男性は子どもが生まれる前や子どもが小さい頃、女性は子どもがある程度大きくなってからの人が多いようにも感じます。子どもが小さい頃、愛情をたくさん注げるお母さんは素敵です。

しかし、子どもにばかり愛情を注ぎすぎて、夫をかやの外にしていませんか?子どもにそれほど手がかからなくなった時、どこに今までの情熱をぶつけていいのか分からなくなっていませんか?

こういったことが、夫なり、妻なりの不倫の火種になるのかもしれません。
どの子も仲の良いお父さんとお母さんの元で幸せに暮らすことを願って生まれてきます。

不倫の話題が後を絶たない今、私たちは考える機会を与えられ、踏みとどまるべきとして受け止め、当事者である方も、そうでない方も、胸に刻む必要があるのではないかと思うのです。

この記事を書いた人 まゆ先生 専門家としてTV出演実績もある保育士ライター@株式会社子育て研究所 まゆ先生の記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
子どもがいても不倫をしてしまう人

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