あなたの近所の穴場ランチ『お役所ごはん』#14 気象庁編
お役所ごはん
東京23区のど真ん中、大手町に来ております。
言わずと知れた大オフィス街。大ビルが大々しく立ち並ぶ大都会です。
調べてみて驚いたのですが、どこを見回してもオフィスビルのこの街ですが、実は人口が12人いるらしいのです(2017年調べ)。
住所『大手町』はもはや貴族ですね。お知り合いたい。靴舐めたい。
そんなことを考えてるうちに到着しました目的地。
皆様もよくお世話になってるはずのこの施設。
気象庁!
噂によるとこの施設にも、誰でも入れる食堂があるとのこと。
早速、受付で190センチはあろうかという大警備員に食堂に行きたい旨を伝えると、その巨躯からは想像もできないほど繊細な手つきで1枚の紙を差し出されました。
そこに名前と電話番号を記入し、目的の欄の「飲食」という項目に丸をつけて提出すると、その巨躯を感じさせない細やかな仕草で入館証を手渡し、その巨躯に相応しい雄々しき声で、
「食堂は奥を左ですよ」
と入館を促してくれました。
気象庁の門を守る優しい巨躯。
ファンタジーの風を感じました。
たどり着きました、食堂!
素晴らしき食堂感!安心する!
いや安い!場所が場所だけにランチには千円以上を覚悟してましたが、ほとんどのメニューがワンコイン前後!
メニューも毎日けっこうな割合変わっていくようです。
ヤクルトサービスデー!狙いすまして来たくなりますね。
カレーもこだわりを感じます。
悩みながらも食券を購入し、カウンターへ
気持ち程度のダイエット中なので、ごはんは少なめに。
そして待ち時間無しで提供された本日のランチはこちら!
サバの味噌煮定食(ライス少) 480円
写真で伝わりづらいかもしれませんが、けっこうなサイズと厚みのサバの味噌煮。 舌の上で身が溶けてしまうほどよくほぐれていて、身の塩気もかかっている味噌もかなりパンチ効いた濃いめの味付け。
米が進みすぎる…!
小盛りにしなきゃよかった…どころか、大盛りにすればよかった…!
付け合わせのナムルやパスタサラダがまたサッパリして優しい味で…それを挟んでからまた食らうサバ味噌の際立ち具合といったら!
これはナイバラですね。(ナイスなバランス)
なんやかんやで単純にサバのボリューミーさですっかり満腹になり、食堂をあとにしました。
そして食後は隣の高性能コーヒー自販機でまったり。
フタ付きはありがたいですね!
こんなのあるんだ、優秀。
出口へ向かってる途中、ふと気がつくと書店や売店の前などにちらほら可愛い子が。
この『はれるん』っていう子が、気象庁のマスコットキャラクターなんだそうです。 巨躯じゃないんですね。
恍惚の表情を浮かべながら退館しようとすると、受付をしてくれた巨躯が話しかけてくれました。
「おいしかった?」
『はい、もう満腹です』
「そっかそっか、よかった」ニチャア
食べられるかと思いました。
いや、私がもう少しふくよかな体型をしていたら、食べられていたでしょう。
命の尊さを感じながら、そそくさと気象庁をあとにしました。
実は気象庁、すぐ目の前には皇居がございまして。
食後のお散歩場所には困りませぬ。
オフィス街大手町でワンコインランチ。お近くにお勤めの方のランチの選択肢の一つに、皇居観光される方の休憩スポットに、ご利用してみてはいかがでしょうか。
次はヤクルトデーに来よう。
(本当は帰り際警備員の方、その巨躯からは想像もできないほど素敵な笑顔でした大変申し訳ございません)