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学生起業家のススメ
コミュニケーション 2017.09.07

学生起業家のススメ

毎年、リクルートスーツを着た大学3、4年生が就職活動をします。今年も街中で就活生を見かけるようになりました。大学の同期も、インターンに励む者、会社を何社も受ける者、すでに本命を通過したのにさらなる高みを目指す者など、多様な取り組みがみられます。

株式会社マイナビの調査によると、「2018年卒マイナビ大学生就職内定率調査」の結果、大学生・大学院生の6月の内々定率は73.3%。ここ数年は就職率が良さそうだな……と漠然と感じていましたが、数値でも好調さがあらわれています。

意気揚々と入社する学生たち。ところが、新卒で採用された人のおよそ3割が3年以内に退職しているのだそうです。せっかく苦労してつかんだ内定だというのに。もちろん全てが同じ理由だというわけではないでしょうが、退職者の多くは理想と現実のギャップを口にしています。

就活をしたことがない立場ではありますが、僕はこの事態をとても滑稽に感じます。入社する会社がどのような組織なのかは入社してみて初めてわかるものですので、そこに自分の理想をぶつけるのはナンセンスではないかと思うのです。

ただ、就活生も“背水の陣”らしき、後ろが決められた状況にはあると思います。“新卒”はやはり魅力の“ブランド”です。これを逃せば二度と就職できないかもしれない。この先、世の中どうなるかわからないから、安定している大企業に勤めたい。有名企業に入れば親が安心する。どれもこれも今までは正しいとされてきた「常識」です。

しかし、その「常識」が今まさに覆りつつあるのではないでしょうか?大企業と呼ばれる会社が倒産したり、外国企業に買収される事態もザラです。だからこそ、僕は学生で起業した立場として在学中の起業を勧めたいと思います。

正直なところ、ゼロから事業を立ち上げるのは人一倍苦労のいることです。残念に思うことも多いし、自分の力量もそのまま事業結果としてかえってくるし、辛く孤独なことも多い。ただ、それ以上にやりがいがあるし、面白いのも事実です。また、仮に失敗したとしても、学生のうちに失敗するのはリスクではなく、学びです。それどころか、他の学生ができない良い経験が積めるのではないかと思います。

経営していく中で、うまくいきそうなら就職しなくてもいいし、また、うまくいかないなら起業体験を面接中の話のタネにしてもいいでしょう。社会に出る前に社会に晒された経験は、たとえ他企業に就職という結果になっても活かされるはずです。

僕自身、思いもよらないバックグランドや知識を持った人と出会えたこと、今後どのような人とお会いできるかも含めて、大きな経験をし、今や未来につながるチャンスを与えてくれていると自負しています。毎日、忙しいですが非常に楽しいです。事業が万々歳なわけではないのですが、就活する選択肢が自分の中で消えかけています。来年は休学でもして、大学生活を無理やり引き延ばそうかと……。

この記事を書いた人 渡辺快(わたなべかい) 早稲田大学在学中、現役の学生起業家。合同会社Back to Frontを創業者かつ代表を務める。 渡辺快(わたなべかい)の記事をもっと読む>>
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