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映画紹介:ガーディアンズオブギャラクシー
映画・書籍紹介 2017.06.08

映画紹介:ガーディアンズオブギャラクシー

生まれも育ちも、人種も種族も、そもそも出身の星まで違うそんなメンバーがチームになんてなれるのか?

そんなトンデモな設定を時には面白く、時には激しく、時にはしんみりと見せてくれるのがこの『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』だ。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは「マーベル・コミック」の中の『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』の実写映画化作品で『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては第10作品目の映画。

マーベル・コミックとはアメリカの2大アメコミ出版社の1つ。アメリカ自体が人種のるつぼということもあってか、今回紹介するガーディアンズ・オブ・ギャラクシー以外にも色んな背景を持ったキャラクターがチームを組むという話は多い。

「アベンジャーズ」「ベイマックス」「ファンタスティック・フォー」「X-MEN」などが代表的な例だろう。その中でもガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャラクターたちはかなり凸凹だ。

主人公のスターロードはラヴェジャーズと呼ばれる窃盗・密輸団に育てられた地球人。ちょっとワルではあるが基本的にはいいやつ。劇中でもやってる悪行といえば色んな女の子(異星人)にナンパをかけてるぐらいだ。そんな彼がチームを引っ張るリーダーになっていく。

次は一応ヒロインポジションのガモーラ。サノスというマーベルの世界でも大ボスに近い悪役に育てられた暗殺者。この映画のメインヴィランのロナンに手助けしている関係で被害を受けた人々からかなり恨まれている様子。にも関わらず、劇中の話のほとんどを人々を救うために無償で奔走する、ただのいい人。スターロードがインフィニティストーンを売ってしまおうとした時にも、恥知らず!みたいなことを言って避難している。お金に変えようって最初に提案したのガモーラなんだけどな。。

そして力は強いが賢いとはいえないドラックス。家族をロナンに殺されて復讐を目指す戦士だ。背景は深刻なのだが、この映画のノリが軽めなのでオトボケな場面が多い。また、ロケット達やガモーラと喧嘩したりして劇中では一番の問題児かもしれない。

ロケットの相棒グルート。木のヒューマノイドということと「わたしはグルート」という言葉しか喋らないという情報以外、あんまり説明が無いキャラクター。過去のことは特に描写がないが、ロケットとはすでに切っても切れない絆で結ばれている様子。強いし銃弾も効かないし、自由自在にツタを伸ばせるし、明かりも灯せるし、正直一番役に立ってる。欠点はロケット以外には言葉が通じないところだろうか。

遺伝子改造されたアライグマ。彼もほとんど過去の背景は説明されないが、「好きでこんな体になったんじゃねえ!」と叫んでいるので生まれた経緯はあまり良い形ではなかった様子。今は賞金稼ぎや傭兵として生きている。ケダモノと言われてドラックスと喧嘩したり、スターロードをサラッと見捨てようとしたり、人々を救おう!というスターロードに「みんなに死ね!って言うのか?」と反論したりで、一見ひどい奴。ただ、自分のワガママで敵を呼び込んでしまったドラックスを「自分のワガママで人に迷惑かけるな」的なことを言って諭したり、助けてくれた人のために感情を動かされるシーンがあったり、喧嘩の時にも自分のコンプレックスをぶちまけてみたり、でアライグマなのに表情がとても多いキャラクター。

こんな5人のデコボコチームが出会うお話が今回の映画。普通に見れば普通の娯楽映画だが、チーム作りという視点でこの映画を見ていると少し面白いことに気づく。

例えばスターロード。彼はなぜリーダーとして認められるようになったのか? この映画の場合キャラクターは均等に活躍する傾向にあるのでスターロードが特別何かやった、という感じではない。では何故? というところだが、まずは色んな人物を受け入れる度量。アライグマに木に暗殺者に乱暴者。普通は一緒にチームにはならないだろうが、彼は全て受け入れている。そしてほとんど仲間に対して文句を言わない、仲間になる前のグルートの口癖に苦言を呈したぐらいだ。さらには喧嘩をする仲間たちをうまく諭して仲直りさせる調停の力もある。ガモーラを命がけで守ろうとしたり、ロケットに「みんなに死ねって言うのか?」と詰められた時には、無理に言い負かそうとせずメンバーに意見を委ねるそぶりを見せた。また行動力も人一倍あり、一人で監獄に残りウォークマンを回収して脱出してきたり、ガモーラを助けるために冷静な判断をしつつも自分の身を犠牲にする様子もあった。

そんな彼の姿から徐々に皆がリーダーと認めるようになったと思われる。映画の話と捨て置くこともできるがこのスターロードのチームリーダーとしての姿勢はとても模範的だ。現代でも強いリーダーが全てを主導するのではなく、メンバーをサポートするような立場に立つリーダーによってチーム全体で成果を出していく形が良いとされている。そんな昨今のチームでのリーダーのあり方みたいなのを反映したのがスターロードからみるリーダー像なのかもしれない。

次にロケットやガモーラ、ドラックスだ。コミュシルでも何度か取り上げているが良いチームを作るには心理的安全性が必要だと言う。その心理的安全性を高める手段の一つが自分の弱みをメンバーに吐露することらしい。そう言う点では彼らは皆タイミングは違えど自分の抱える問題やトラウマ、罪を告白している。ロケットは自分の体や姿のこと(寿命が短い話もしている)、ガモーラはサノスや暗殺のこと、ドラックスは家族のことや自分勝手で皆に迷惑をかけたことへの率直な謝罪。一つ一つがチームにとってとても大事な行動だ。1つの行動ではチームの結束は固まらないかもしれないが、一人一人の行動の積み重ねが強固なチーム関係、信頼関係を気付けるのだろうと思う。

さて、堅苦しいことを書いたが映画自体はエンターテイメント性の高い面白い作品だ。2017年5月12日から続編である「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」も公開中なのでデコボコチームのその先、チームのあり方がどうなっていくのか、気になる方はこの映画とともに確かめてみてほしい。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』公式サイト
この記事を書いた人 にゃっぱ 最近父親になったばかりのフリーのシステムエンジニア、チーム作りと子育ての記事を中心に執筆しています。その時のノリで記事ごとに語尾が変わったりしする人です。 にゃっぱの記事をもっと読む>>
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