親しき仲にも礼儀あり 祖父母に喜んで子育て協力してもらうために心がけること
「孫はかわいい、でも余りにも預けられる頻度が多くて疲れた。」という“孫疲れ”が昨今問題となっています。
親が子育てで孤立することは虐待の危険もあるため、可能であれば家族や親戚、地域の人などの周囲を巻き込んで子育てすることはいいことです。
でも、孫疲れで体調を崩されたり、老後の趣味の余裕もなくなったりでは、せっかくの祖父母と孫とのいい関係も崩れてしまいます。
そこで、祖父母ばかりに頼りすぎず、喜んで子育て協力をしてもらうためにどうしたらよいかをご紹介します。
祖父母任せになりすぎていませんか?
「自分の予定があるから」と言って祖父母に子どもを預けたり、園の送迎を祖父母にお願いすることもあるでしょう。ママも息抜きは大事ですし、祖父母が孫とゆっくり向き合う時間も良いものですね。
ただ、週に何度も預けるとなると話は変わってきてしまうのです。
自分の都合ばかりを優先してはいませんか?祖父母も快く思っていますか?
さらに、共働き家庭ではより祖父母任せになりやすい傾向があります。子どもは体調不良で園を休まなきゃいけない、でも仕事が休めない日もあります。
そんな時に祖父母に頼ることもあるでしょう。実際、遠方から泊まりで呼び寄せる人も私の周囲には多いです。かくいう私も、企業勤めの頃は病気の子どもを家で看てもらったりしていました。
ママ社員たちは、祖父母に毎日の保育園の送迎や夕飯を食べさせてもらうなど祖父母に頼りっきりでしたので、当時はその状況に問題があると感じませんでした。
何より「仕事をしているから仕方ない」と思っていたのです。
祖父母が孫をストレスだと感じないよう配慮が大切
頼られて嬉しいと思う祖父母もいるかもしれませんが、それが日常的になってくると体力的にも精神的にも辛いと誰しも感じるものです。
特に仕事が理由で預けられると祖父母側は断りにくく、ストレスを溜め込んでいくことに繋がっていきます。
私たち親も子どもと一日一緒にいると体力が必要だと感じますよね。60歳過ぎた祖父母世代なら身体に負担がかかるのは当然のことなのです。
私の母は「泣くから3時間抱っこしっぱなしで本当に大変だったわよ」など素直に話してくれ、預けられる側の大変さを知りましたが、なかには祖父母側が遠慮してこのように率直に言えないケースもあるのではないでしょうか。
喜んで子育てに協力してもらうために心がけること
祖父母に喜んで子育てに協力してもらうためには、まず預ける頻度の見極めをしましょう。祖父母以外に頼る人はいませんか?
例えば、ベビーシッター・一時保育室・地域のファミリーサポートなど、調べれば意外と頼れる人がいるはずです。
祖父母には「どうしてもお願いしたい時」に最後に頼むなどしてみましょう。
また、預けたときには必ず感謝の気持ちを伝え、時にはお菓子・お茶などお礼の気持ちを渡しましょう。「祖父母なんだから、協力してもらうのが当たり前」という態度にならないよう気を配ることが大切です。まさに、親しき仲にも礼儀ありですね。
本来、祖父母にとって孫はかわいいもの。
めい一杯甘えさせてやりたいと思うでしょう。
それに、私たち親にとっても「祖父母」という安心して子どもを預けられる存在は本当にありがたいものです。お互い気持ちよく預けたり預かったりできるようにしましょう。