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アセット 5 寄稿記事:地域コミュニティに明日はあるか もうダメ限界…お願い「町会の事務を市でやって!」
コミュニティ コミュニティ 2018.07.27

もうダメ限界…お願い「町会の事務を市でやって!」

本日午後、市政座談会が行われる。各町会から事前に要望は伝えてあり、それに市長が回答する。うちの町会から出した要望の一つは「担い手不足で町会運営が困難になっている。“地域担当職員制度”などで助けてほしい」というものだ。

町会という自治組織を助けてくれ、という話なので、市としても取り扱いにくい事案だとは思うが、事実なので、こう言わざるを得ない。

町会は市民と行政のパイプ役。町会が地域の声をまとめ、地域の課題を市と協働して解決する。町会が機能しなくなると、行政はその地域に住む個々の世帯にいちいち向き合わなければならなくなる。

ゴミ処理にしても公園管理にしても、クレーマーやモンスターペアレントに振り回されることになる。町会の維持存続は市のためでもある。

では、市に何をしろというのか。

こう要望したい「町会の事務を一部引き受けてもらえたら、助かります」と。

町内会 総務①

現在、広報誌の配布、募金の集金は班長がメインでやっている。回覧による情報の伝達、フィードバックもかろうじてできている。だから、このシステムさえ維持できれば「地域の声をまとめる、行政とのパイプ役」は続けられる。

問題は、町会全体のまとめ役がいないこと。損な役回りなので、手を挙げる人がいない。中でも大変なのは、事務作業だ。いわゆる総務。それをやってくれる人がいれば、町会組織は維持できるような気がする。

総務の仕事といえば、主に役員会の招集、資料作成、スケジュール管理、情報管理(人的、物的)。基本的にパソコンで入力して、分かりやすく文章化し、印刷し配布する。考えてみれば、これは市職員の得意とするところ。町会は市の“出先機関”みたいなところがある。この際、事務作業を市で引き受けてもらえないかと要望したい。

町内会 総務②

数年前、総務部長を引き受ける人がいなかったので、私が引き受けた(その時はまだ町会長も副町会長もいた)。その後、町会長のなり手がいなくて、町会が潰れかけ、仕方なく総務部長だった私が町会長を引き受けた。結果、町会長兼総務部長に(現在、副町会長も欠員)。

いくらなんでも、こんな状態では続くわけがない。

総務としての仕事(事務作業)を市の職員がやってくれるとすれば、どれだけ楽になることか。「市の職員がいるのなら」と役員を引き受けてもいいかな、という人が出てくるようにも思う。みんな、話し合ったり、物事を決めたりするのはできたとしても、報告書にまとめたり、資料を作ったりするのが嫌なのだ(あるいは、できないのだ)。

町内会 総務③

もちろん、町会長をはじめ、会計、部長、組長は町会員から出す。責任も町会員が担う。あくまでも市職員の事務方は黒子だ。

市としても、町会の事情がつぶさに分かるわけだから、地域行政がやりやすくなり、メリットがあるのではないか。

市も町会もともにより良い戸田市を目指している。新しい協働の形。まんざら、悪い要望でもないだろう。

寄稿元:地域コミュニティに明日はあるか

この記事を書いた人 吉原正夫 地域コミュニティが崩壊している。この流れを食い止めるには、どうしたらいいか。地域コミュニティ再生に掛けた現役町会役員の挑戦を綴る。
地域コミュニティに明日はあるか
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