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暴行騒動にみる不思議な相撲の世界
社会 2017.12.19

暴行騒動にみる不思議な相撲の世界

先月からお茶の間で連日報道されている「横綱の暴行騒動」。
ついには横綱の引退にまで発展し、この騒動(それとも事件?)がどこに着地するのか、まだ方向性が見えていません。相撲ファンにとっては、さぞやるせない思いをしていることでしょう。一刻も早く収束してほしいと思っている人も多いと思います。
ところで、横綱の引退会見でも賞賛する人と疑問を指摘する人に分かれて賛否両論が渦巻きましたが、今回も思うのは相撲界で毎回不祥事が起きる度に再燃する「横綱の品格とは何か」という問題。そもそも相撲界における横綱とは、一体どんな存在なのでしょうか?

横綱は「神様」のようなもの

まず、横綱になるための要件を調べてみると、大関が2回以上場所で優勝すること、またはそれに準ずる成績を上げることが目安となり最終的に横綱審議委員会の決議にかけられるそうで、大関に昇進する大変さも加えると非常にハードルが高いことがわかります。
また、横綱は肉体と精神面両方の強さを備えることはもちろんのこと、「横綱」という存在でいることを24時間体制で保持し続けることを求められる、特別な存在でもあります。
普段の立ち振る舞い一つをとっても完璧であることを求められるのは、並大抵のメンタルでは務まりそうにありません。
尊敬と人気を一身に集める存在であり続けるには、普通の生活は犠牲にしなければならないことも多いことでしょう。

礼儀や礼節がないと叱る意味

そんな横綱が、礼儀や礼節を欠いたという理由で、下の力士に手を挙げて大けがを負わせてしまったというので、まさかここまでの大事になるとは当事者も含めて誰も思ってはいなかったのかもしれません。
相手の言動に何らかの落ち度があったとしても、それが手を挙げる正当な理由になるというのは、一般的な正義や常識とはかなりかけ離れている印象を受けてしまいますが、もし理由になるとすれば、そこには相撲界独特の礼儀・礼節の指導法が存在しているのかもしれません。
ふと、筆者もかつての教え子が某相撲部屋に弟子入りしたことを思い出し、元気でやっているのかと心配になりました。

その世界にしか分からないことは、どんな世界にも確かにあります。
例えば独特なしきたりであったり、序列やルール、礼儀作法など、実際に経験するまでは知らないことも多いものです。
でも、少なくても自分たちの世界が、一般社会とは違った物差しで見ていることを知っておくだけでも、このようなことは起きにくくなるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

この記事を書いた人 おおつかけいこ 教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰 おおつかけいこの記事をもっと読む>>
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