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クラウドファンディング
コミュニティ 2017.07.31

クラウドファンディング

「クラウドファンディングやってるんだけど、なかなか資金が集まらなくて」

同級生が、なんとクラウドファンディングを始めたらしい。
彼女は、塾に通えない低所得家庭のために、無料の学習塾を開きたいという。
そこで、(彼女より)いち早く地域に教室を開いた私に、いろいろ聞きたいからと、渋谷のカフェで落ち合った。そこで打ち合けられたのが「最近流行りのクラウドファンディング」での資金調達だった。

すごい。私は率直にそう思った。
聞けば彼女もいろいろと資金繰りで奔走したらしい。
「まだ20%なんだけど、アピールが足りなかったかな」
そういうと、彼女はノートパソコンの画面を開いてWi-Fiを接続すると、自身が募っているファンディングサイトを開いて見せてくれた。

見も知らぬ人が、彼女のプランのために、お金を投資してくれている。
普通の株式を購入するのとは訳が違って、その後配当がある訳でもないのに。

いわば、高い志やアイディアの社会的意義に賛同できれば、自分への見返りはなくていいくらいに思っている人が、数千円単位から気軽に出資してくれているのだ。

「ちょっと他の人のアイディアも見てもいい?」
クラウドファンディングに掲載している人々は、一体どんなプランで出資を募っているのか、見てみたくなった。
見ると、驚くほど色々あるのだ。

「〇〇市にプリスクールを開設したい」「〇〇の映画を作りたい」「高齢者が住みやすくなる社会をつくりたい」「子どもの〇〇という難病を治したい」「古民家を買い取って、地域のコミュニティをつくりたい」等は、意義のわかりやすい内容だった。
しかし、社会的に意義があるからといって、必ずしも資金が集まるとは限らないようだ。

一方、中には実に個人的な理由のものもあった。
「悠々自適なホームレス生活を送れるように、キャンピングカーを買いたい」というのは、既に出資目標額100%を超えていたことに驚愕させられた。
100%を超え集まった資金で、この人は本当にキャンピングカーを買うのだろうか?
私の想像は大いに膨らんだ。

現代では、こんな人とのつながり方もあるのだという事実に驚く一方、「昔ではありえない人とのつながり方」が実現しているということは、インターネットの普及に伴うつながり方そのものの多様性が広がった結果なのだろうか。

私たちの子どもの世代では、さらにもまして今では考えられないような革新的な人とのつながり方が出てくるのだろうと思うと、生身の人間同士のつながりにこだわること自体が、人間関係を狭めてしまっているのだろうかとも思えてくる。

さて話は戻るが、我が友人の夢は、クラウドファンディングで果たして実現するのかどうか。出資者の心よ、何処。

この記事を書いた人 おおつかけいこ 教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰 おおつかけいこの記事をもっと読む>>
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