【連載】奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part7 ~7度目の人工授精にて奇跡起こる~
体外受精の大事な下準備
あれよ、あれよという間に、5回目の人工受精も失敗。
人工受精をスタートする際に『5回を目処』と話していたので、体外受精の話を先生に詳しく聞くことになりました。
高額な治療費、ホルモン剤(注射)を毎日投与するなど、人工受精とは比べものにならないほど大変になると感じました。職場にも相談し配慮してもらう必要がありそうな予感です。
まずは旦那さんに報告。まとまったお金が必要になること、治療費が高額のため事前に治療回数を決めること、これで妊娠しなければ『子どものいない人生』を歩むことを話し合い決めました。
『子どものいない人生』を考えるのは酷でした。
でもそれ以上に、この頃になると、外に出れば幸せそうな妊婦さんや赤ちゃんを抱くママを見て暗い気持ちになり、妊娠するために仕事もプライベートのスケジュールも翻弄されている日々に疲れきっていました。
それに子どもを授かるためにギスギスしがちだった夫婦関係を、元に戻したいと思うようになりました。
次は職場の上司に相談しました。未婚の女性だったのですが、正直いい顔はされませんでした。もちろん責任ある仕事は全うしなければならないことは重々承知していましたが、だからと言って私だけに配慮はできないといった回答でした。
でも最後のチャンスを諦めることはできませんでした。治療を始めてみて迷惑をかけ続けるようなら退職しようと心に決めました。
7回目の人工受精
気づけば、人工受精7回目。
先生に「今回(7回目)でうまくいかなければ、体外受精に切り替えたい。」と伝えました。正直、人工受精での妊娠は諦めていました。
生理予定日に生理の兆候がありましたが、生理予定日3日後、まだ生理がきません。
もしかして!?と思うも妊娠検査薬は我慢。
生理予定日5日後、再度妊娠検査薬で陽性反応!
あまりに嬉しくて写真に撮って、仕事中の旦那さんに送りました。
幸せからの転落~子宮外妊娠の疑い~
足取り軽く病院へ向かいました。飾られた花、窓に差し込む光、すべてのものがきらきらして見えます。
病院でも妊娠検査薬で陽性。しかし、ここで問題発生です。胎嚢確認確認できず……。
はっきり陽性反応が出ているのに胎嚢が見えないので子宮外妊娠の疑いがあると先生から説明されました。また、手術可能な総合病院を決めておくよう言われました。
待ちに待った奇跡の妊娠
翌日、夫婦で病院へ向かいました。待つ間、最悪のことばかりが頭をよぎります。
呼ばれると、2人もの先生がいました。緊張して内診台に上がり目をつむりました。
「あ、これかな」先生の言葉にモニターに目をやると小さな丸が!!
胎嚢が確認できたのです。先生も嬉しそうにしてくださいました。
一緒に頑張ってきてくれたんだと実感でき、信じられる先生についてきて良かったと思いました。
そして何よりも、旦那さんが「身体が無事で良かった」と言ってくれたことが本当に嬉しかったです。
妊活は、苦しみも多い分、人とのつながりが温かくも感じられる貴重な体験だとしみじみ感じます。
【連載】奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part8~切迫流産~に続く。