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小児肥満に気をつけよう 前編
家族 家族 2017.12.11

小児肥満に気をつけよう 前編

先日、近所の公立小学校の学校公開授業を参観してきました。
二年生の体育を見ていたときのこと。縄跳びの指導をしていましたが、体が重たそうな子がちらほら。 娘の通っている幼稚園が体育に力を入れているためか、幼稚園ではややぽっちゃりさんが少しいるくらい。そのため、小学生は太っている子が多いという印象を受けました。

なぜ小学生になると肥満になる子が増えるのでしょうか?
私なりに仮説を立ててみると、自由に食べたり飲んだりできるようになるからではないかと。就学前の子どもは、保護者や園が決めた補食となる栄養価の高いおやつを、決められた分量だけ食べることが多いものです。一方、小学生になれば、おこづかいで自分の食べたいおやつを食べたい分だけ食べることができるようになります。子どもが好むおやつといえば、スナック菓子に甘いジュース。これを食べ続ければ当然ですが太りそうですよね。
我が家の長女も来年は小学生。他人事ではないと心配になり、小児肥満について調べてみました。

意外と多い小児肥満

文部科学省の平成28年度学校保健統計によると、5~10%もの子どもが小児肥満であるとのことで、5歳では3%以内で少ないのに比べて、10歳以上になると数値がグンと上がります。近年では小児肥満の割合は横ばい状態のようですが、引き続き問題視されているようです。

子どもの肥満の原因は?

子どもの肥満のほとんどは、単純な食べ過ぎが原因です。
つまり食事・おやつ・ジュースなどの過剰摂取、食事内容のバランスの悪さ、さらに運動不足などによって起こるものがほとんどです。
なかには、病気が隠れていて肥満を呈してくることもあるようです。その際は身長の伸びが悪くなるのが特徴のようです。

なぜ小児肥満はいけないのか?

それでは、なぜそこまで子どもの肥満が問題視されるのでしょうか?
それは、肥満が「糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を引き起こす最大の原因」と言われているからです。
生活習慣病は、将来的には動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞を起こすリスクを高めてしまいます。また、小児期の生活習慣は大人になって変えることは難しいため、大人になっても肥満状態になる可能性が高いのです。

子どもが肥満か確認しよう

もし自分の子どもが肥満がどうか気になったら、まずは母子手帳の成長曲線を使ってみましょう。身長に比べて明らかに体重が多い、もしくは体重増加傾向が続いているときには、一度医療機関を受診したほうが良さそうです。

『小児肥満に気をつけよう 後編』 に続く

【参考】

平成28年度学校保健統計内閣府「平成27年版子ども・若者白書(全体版)」一般社団法人日本小児分泌学会追加された要素
この記事を書いた人 まちださやこ 大手教育出版社出身の編集者@株式会社子育て研究所、保育士の資格をもつライター。2児の母。 まちださやこの記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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