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【連載】奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part14~1/9の確率~
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【連載】奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part14~1/9の確率~

覚悟のホルモン剤投与

いよいよ始まった体外受精。まずは採卵に向けて、適切なタイミングで排卵するようコントロールしたり、卵胞を育てるためにホルモン剤投与を毎日行います。私の場合は、注射での投与でした。仕事もあり、毎日通院するのが難しかったため自分で注射を行う方法を選びました。

病院からもらった自己注射の指導DVDを見ながら、初めて注射します。緊張で手が汗ビッショリになりました。しかし慣れてくると、注射針も細く短かったため、ちょっとした痛みが快感になっていました。慣れというものは恐ろしいものです。

緊張の採卵

緊張の採卵の日。前日夜から絶食です。採卵を行う人が同時刻に集められ、一同手術着に着替え、それぞれベッドで横になります。子どもを授かりたいと願う同志と言えば聞こえは良いですが、顔と名前がお互い分かるプライバシーのない状態にやや面食らいました。

そんなこんなしているうちに、名前が呼ばれ順番に手術室に歩いて手術室に入ります。手術台に登り、局所麻酔をかけられ採卵を行います。麻酔しているため痛みなどの感覚はほぼなく終わりました。しかし、初めて採卵を行う私にとってこの大掛かりなことを流れ作業のようにされるのには抵抗を感じました。

車椅子でベッドに戻り3時間ほど休みます。麻酔のため身体が重たく感じます。ほどなく、医師がきて9個採卵できたと伝えられました。また、精子の状態も良かったため顕微授精ではなく、自然受精にしたとの報告でした。「9個もあれば、もう採卵せずに済むかもしれない!!」と喜んだのも束の間。9個も採れたため卵巣に負担がかかり過ぎた。受精卵ができたとしても2ヶ月は子宮を休ませましょうとのこと。また子どもを授かるのが先に延びてしまったとがっかりしました。

受精卵はいくつできたのか?

翌日、受精卵ができたか電話で医師に確認することになっていました。「シャーレの狭い中で受精させるんだから、9個のうち半分は受精するでしょ。」なんて期待していました。たくさん受精卵ができたら3人兄弟でもいいねなんて夫婦で浮かれていました。しかし、受精したのはたったの1つだけとのこと。

そう、1/9の確率になってしまったのです。医師は「受精卵はとてもいい状態です」とおっしゃってくださいましたが、耳に入りません。大金はたいたのにもう1/9になってしまったとショックを受けるばかり。また恐怖の採卵をしなければいけないかと思うとがっかり落ち込みました。

今なら、1つでも受精卵が育ったことを喜べばよかったと思います。
ホルモン剤投与を毎日続けて1つも採卵できなかった人も大勢います。説明会で聞いていた受精率・出産率はなかなか厳しい結果でした。分かっていたはずなのに、金額が高い分、効果も高いはずとつい期待を大きくしてしまったことに反省します。でもおそらく、体外受精を受ける方の多くが私と同じように費用と結果が見合わないと感じるのではないでしょうか。

体外受精は、まだまだ抵抗がある人も多く、上述のように実際に戸惑う場面もありました。でも、体外受精するとしないとに関わらず、「子どもが欲しい!」という気持ちは、妊活女性に共通するものです。だからこそ、些細なことで喜んだり、落ち込んだりという浮き沈みも共通のものです。子どもを授かる過程は、ママのメンタルを強くする過程でもあるのかなと思います。

【連載】奇跡の連続!子どもを授かり無事に出産すること Part15 ~二人目誕生~ に続く。

この記事を書いた人 まちださやこ 大手教育出版社出身の編集者@株式会社子育て研究所、保育士の資格をもつライター。2児の母。 まちださやこの記事をもっと読む>>