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人で磨かれる
コミュニケーション コミュニケーション 2017.08.04

人で磨かれる

あなたには、苦手な人がいますか?

私は人付き合いが苦手で、いつも、苦手な人は避けていました。
しかし、最近こんな言葉に、とても感銘を受けたのです。

「人は、摩擦の中で成長する。摩擦から逃げれば、何一つ満足にこなせる人間にはなれない」

若い頃、“自分に降りかかる困難は、自分に足りないものを見つけるために、神様が与えてくれた試練だ”と言われたことがあります。

苦手な人が近くにいるということは、自分に必要なものや、欠けている何かしらのものを補うためかも知れない。
また、それは、そこに気づかないまま人付き合いを進めた結果であるかもしれない。
つまり、あなたの未来の姿を表した人なのかも知れない……。

その人と出会ったことの意味を考えて受け止めることで、自分と向き合い、自分を見つめ直す機会になります。
苦手な人から逃げてしまえば、自分という人間を困難な状況から逃し、楽な道へと進めてあげるだけで、その結果、何も成長せずに終えてしまうということなのです。

悪いことは、なんでも、人のせいにしてしまえば自分は楽です。
なにか起こりうるたびに、相手が悪かった、自分がせっかくやってあげたのに……というように、相手を悪者にして、自分に都合の良いように収めてしまえば、悩むこともないし、自分も変わる必要はありません。

これは一見、楽に聞こえるかもしれません。
しかし、自分は間違っていない、自分が正しい、と思っていると、結局は、また同じような場面に遭遇して、相手に嫌な思いをさせて終わるのです。それはつまり、自分が変化しない以上、同じような場面というのは必然的にやってきて、また、自分も相手も同じような気持ちを抱く事態を招くのです。

相手を変えるのはとても難しいことです。
相手は、長年積み重ねてきた環境や考え方で生きているからです。よほど尊敬できる人の意見があったり、感銘を受けるような出来事がなければ、生き方は変えられないものです。それは、自分もまたしかり。

世の中にはいろいろな人がいます。

自分の考えと違う人が大勢います。
その中でうまく付き合っていくには、柔軟な考え方が必要です。

相手を自分に合わせようとするのではなく、相手の意見や考えを受け入れ、自分なりに噛み砕いた状態で飲み込んでみる。そうすると、相手がどういう意味で行動したのかがみえてくる。
悲観して悪い人にしか見えなかった相手が、信念があっての行動だったということが分かれば、お互いに少し違った気持ちで付き合えるようになるかもしれません。

相手の言動にモヤモヤを抱いて反発する前に、
一旦、自分の中で、どうしてそういう言動になるのか考えてみる。
そのうえで、自分だったらどうして欲しいのかを考える。
人はみんな違うから、飲み込めないことがあっても良いと思います。

けれど、繋がっていかなければ生きていけない。
だからこそ、折り合いのつけられる点を見つけていく必要があるのかもしれません。

この記事を書いた人 まゆ先生 専門家としてTV出演実績もある保育士ライター@株式会社子育て研究所 まゆ先生の記事をもっと読む>> 最新記事を毎日お届け
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